少しずつスパイダーマンのストーリーも進めてますが、元々はストーリーをプレイすることではなく「PARTNER」シリーズの舞台であるニューヨークの街の雰囲気に浸りたいということから手を出したものでした。
ということで、PARTNERシリーズで語られるニューヨークの街を具体的にGoogle Mapsやスパイダーマンの世界などで探してみてどんな舞台であったのか体験してみようという企画です。
PARTNER 1 の軌跡(1)
まずは第1巻の最初の舞台を探してみることにします。
ニューヨーク市警察本部
物語はニューヨーク市警察本部に初出勤したセシルが女性であるドロシーがパートナーとなることをキャプラン課長から言われるシーンから始まります。
だいたい上の地図の矢印のあたりです。その他、管轄するエリアごとに「分署」が存在します。
この市警察本部はスパイダーマンに出てくるニューヨークには一致する建物がありません。セキュリティ的な観点からなのか理由は分かりませんが、ないものはないのです。
ゲーム中に表示するマップではこのような形です。この辺りは「シビックセンター」と呼ばれており、市の中枢を担う建物が集まっている地域ですが、実際の地図とは少しレイアウトが異なっています。
たぶんこの建物のあたりが実際には市警察本部があるはずのあたりになると思います。
通りを挟んで反対側には市庁舎などがあるのは実際の街並みに近いです。まあ、こんな雰囲気の場所にセシルたちの勤務地である市警察本部があるのだと思うことにしましょう。
バッテリー・パーク
市警察本部で顔合わせをしたセシルとドロシーの元へ早速事件が舞い込んできます。
ニューヨークのマンハッタンの最南端、イースト川とハドソン川の合流地点に位置するバッテリー・パークで遺体が発見されます。
ここは割と有名な公園みたいなのでスパイダーマンでも再現されています。この公園は自由の女神があるリバティ島などへ渡るためのフェリーに乗る場所なんだそうです。
公園の中央付近に円形の目立つ建物がありますが、これは「クリントン砦」というものだそうです。別に以前の大統領とは関係ないそうです。昔は大砲などが設置されたところなんだとか。今はチケット売り場になっています。
入り口はこんな感じ。奥がチケット売り場ですね。再現度は高そうです。
このクリントン砦の西側のベンチでアイラ・スコットという30代の男性の遺体が発見されます。おそらくは上の画像にあるようなあたりです。実際に見てみるとより物語が深くわかりますね。
アイラ・スコットの自宅
現場検証を終えたセシルとドロシーは、早速捜査開始。まずは被害者であるアイラ・スコットの自宅に行きます。
「コンドミニアム」という言葉がシリーズを通してよく出てきます。調べてみると日本では家具などが設置された長期旅行のための宿泊施設のような位置付けのものなのですが、この小説を読んでいくと「高級マンション」的な意味だと読み取れます。
元々海外ですと日本のアパートというのもマンション的な意味ですし、日本のイメージで読むとだいぶ雰囲気が異なります。実際にこのアイラの住んでいた場所も探してみることにしました。
アイラ・スコット。三十四歳。住所は西七十五丁目──アッパー・ウエストね。
ドロシーのセリフ。
西七十五丁目のそのコンドミニアムは、アムステルダム街とブロードウェイに挟まれた一画にあった。
という記述もあります。この西75丁目というあたりを地図で調べてみると、アッパー・ウエストということで、下の地図に示したあたりになります。
中央にセントラル・パークがあります。大きな公園です。この公園の西側がアッパー・ウエストですね。
さらに拡大してみると通りごとに番号が付いてます。75丁目なので75th streetのあたりでしょう。ブロードウェイとアムステルダムに挟まれている、とのことなので上の地図に示したあたりだと思われます。
実際に行ってみると、
左上あたりにブロードウェイ、75thの文字が見えます。かなり近くです。
アムステルダムとブロードウェイの文字が見えます。この辺が「西75丁目」に相当する場所と思われます。
ここもスパイダーマンの世界のニューヨークでは地図と全く同じではないのですが、たぶんこの写真に写っている建物が物語に出てきたコンドミニアムに近い建物かな、と思うことにしました。
ちなみに作中で語られるアイラの住むコンドミニアムは以下のような描写です。
灰色の石造りでさほどの高層建築ではないが、重厚な外壁にはよく見ると凝った彫刻が施されている。
壁面が灰色ということですが、この近くに該当する建物もないのであくまで雰囲気ということでご容赦ください。
アイラの部屋は6階とのことなので、大体このくらいの高さです。こんな感じに町が見えていたのかもしれません。
ここを初めてセシルとドロシーが訪れたときに部屋にいたのがフェイという女性です。被害者のアイラ・スコットの恋人で、前の晩に麻薬を売りに行くと夜遅くに出かけたきり帰ってこなくて、セシルとドロシーが警察と名乗ると最初はアイラが逮捕されたのだと勘違いします。
まとめ
小説もゲームもどちらも現実のニューヨークの街を舞台に描かれた物語ですが、全く接点も制作された時代も異なるのに街の様子を窺い知ることができることには驚くばかりです。
ニューヨークを舞台にした物語は他にもあるので、のんびりあちこち聖地巡礼してみたいですね。PARTNERシリーズの聖地巡礼は長い物語なので最後まで辿り着けるかは分かりませんが、焦らず少しずつニューヨークの街を探検してみようと思います。
まだまだ続きます。