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No Promises Await at Journey's End

『PARTNER EX ノッブスの十戒』読了

買うだけ買って読むのを忘れてました。すでに10巻まで読み終えた小説『PARTNER』シリーズですが、短編が出てました。

7巻か8巻の後書きに作者自らが短編の執筆について言及されており、早速Amazon.co.jpで探してみました。

C・N25―C・NOVELS創刊25周年アンソロジー

C・N25―C・NOVELS創刊25周年アンソロジー

  • 発売日: 2007/11/01
  • メディア: 新書

C★NOVELS ファンタジアの25周年記念の短編集です。様々な作品の短編が掲載された分厚い本です。この中に『ノッブスの十戒』というPARTNERシリーズの外伝的な短編があります。

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ちなみにKindle版は存在しないようですので、紙の本を買いました。2007年11月の発売ですからかれこれ14年ほど前になりますね。古本で100円か200円だったと思います。送料の方が高いやつです。

話は本編の主人公であるセシルとドロシーの事件ではなく、ある意味ライバル関係にあるとも言えるベテラン刑事のラリーとノッブスのコンビが遭遇した事件の話です。

ラリーたちはいつも嫌味なセリフをセシルやドロシーに言うことで嫌がられている存在ですが、なんとニューヨーク市警察本部ではトップの逮捕数を誇る敏腕刑事のコンビです。

おまけにラリーはドロシーがセシルとコンビを組む前にパートナーだった刑事です。ドロシーよりも年齢が高いため、ドロシーはずっとアシスタントみたいな仕事ばかりさせられて辟易していた様子。

セシルとドロシーのコンビを「お嬢ちゃんコンビ」と呼んでからかうシーンは短編の中にも出てきます。お互いに事件の捜査で市警察本部で顔を合わせることもよくあるため、会えばからかうのがひとつのお約束のようになっています。

事件はとある女性が飼う黒猫が鼠の死骸を咥えて帰ってきたことに驚いて女性が警察に通報したことでラリーたちがその女性の部屋に急行します。

しかし、その女性は殺人事件と言うものの誰かの遺体を発見したわけではなく、飼い猫が鼠の死骸を咥えてきたから殺人事件が起きているんだ、と言って警察を呼んだ模様です。

呆れて別の事件の捜査に向かおうとしたラリーたちでしたが、念のために回収してきた鼠の死骸を鑑識に見てもらったら意外な事実が判明します。なんと本当に殺人事件が起きていたようなのです。

短編という短い物語の中で奇怪な事件をあっという間に解決するベテラン刑事2人の物語も意外と面白かったです。

で、問題は短編の後に本編の紹介が見開き2ページほどあったのですが、見て驚きました。

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PARTNERの歩き方!

と称して作者自らが撮影した写真と共に、セシルとドロシーの自宅や本部に配属になる前に所属していた分署の場所などがマンハッタンの地図と共に紹介されています。

スパイダーマンで必死にセシルの自宅を探していた矢先に見つけたので少し凹んでます。

まあ、白黒ですし、実際にどんな雰囲気の場所なのかスパイダーマンの世界で探してみるのも一興というものなので、引き続きニューヨークの街散策は続けます。

乞うご期待。