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No Promises Await at Journey's End

読了『世界一流エンジニアの思考法』

レビューというほどではないですが、珍しく本を1冊読み切ったので「感想文」程度です。

アメリカのソフトウェア開発の現場のノウハウをいろいろ教えてくれて、それを元にマインドセットや仕事術など見直してみようという趣旨の本です。

上司がダメと言うからできない、とか会社のルールで縛られてるからできない、というありがちな「言い訳」すらも否定されて痛快な内容です。

確かに実際の会社で本に書かれていることを端から端まで真似してみようとか言うことは現実的ではありません。書かれていることの1つや2つや3つや4つくらいは試してみようかな、と思えます。日本では近年問題になっているSNSでの誹謗中傷に端を発する「批判文化」とかそういったものは自分の行動を変えていくことは可能です。

ただ、ひとつだけ気になったことは「自分ができるのだからアナタもできる」という思考が根底にあると言う点。私の所属する会社にもお付き合いのある企業にも多くいますが、「自分ができることは他人もできる」と言う思想は100%間違えだと思ってますし、危険な思考です。

それはアナタだからできたことです。

猫はひっかく、犬は噛みつく、人それぞれの戦い方があるのでできないものはできません。その中でこの本に書かれたようなメソッドの中からできそうなものを見つけて犬でもひっかくとか猫でも噛みつくようなスキルが身につけば多少は生きやすい世の中になるのかな、と感じました。