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No Promises Await at Journey's End

千里川の土手でA350を激写セヨ

私の航空機撮影のコンセプトというかテーマは「誰でも撮れる航空機の写真」です。特別な人しか入れない場所とか命懸けで行かないと撮れない場所での撮影とか、そう言うのは基本やりません。

誰でも撮れると言う点では空港の展望デッキが一番分かりやすいと思うので、撮影の9割は各空港での展望デッキです。

残りの1割に含まれるのが伊丹空港における有名な撮影スポットである《千里川の土手》です。前にも書きましたが、空港の外周部ですがいくには少し遠回りをするのが一般的です。

  1. 伊丹空港からモノレールで蛍池駅まで行く。
  2. 蛍池で阪急宝塚線に乗り換えて曽根駅まで行く。
  3. 曽根駅からは徒歩かレンタサイクル。

タクシーとか車ならもっと早いと思いますが、私は電車で移動しています。行くこと自体は難しくはないので「誰でも撮れる」というコンセプトからは外れないと思ってます。

ただ、この場所は上の写真にもある通り川の土手なので風も日光も遮るものはありません。夏は暑さ、冬は寒さを耐えられる準備が必要です。最近は近くにコンビニができたので少し便利になりましたが、トイレなどもないです。真夏に行く時などは飲み物など持参した方が良いです。割と過酷な場所です。

飛行機が着陸する瞬間を間近で見ることができるスポットとして割と有名です。NHKの朝の連続ドラマでも出てきたそうです。

真下から大迫力の着陸を見たり撮影したりすることもできますが、私が好きなのは中心部から少し離れて機体の全景を1枚に収めるアングルです。

こんな感じです。飛行機の真下あたりにたくさん人が集まってますね。ちなみに写真左側が空港です。午後はこの向きが順光になります。午前中は反対側が順光です。

また、いつもは100-400mmの望遠レンズを愛用していますが、ここでは想像以上に飛行機が近いので広角レンズを別途持参しています。タムロンの10-24mmというのを持っていて24mmの焦点距離で撮れる場所を探しています。

上の写真の機体は767です。この日の目的はまだ千里川の土手で撮影したことのないA350を撮ることです。767よりは大きいので767が余裕で収まっていないとダメです。一発勝負なので他の機体を撮影しながら位置調整を考えてます。

次に撮影したのがJALの787-8です。787も767と同じくらいのサイズなので余裕で収まっている必要があります。

ここを通過するのは本当に1〜2秒程度の短い時間です。その瞬間のために2〜3時間何もないところで待っているのです。絶対に失敗したくないので目的以外の機体全て撮影してタイミングなど確認しておきます。

そして14:00過ぎに飛来したのは羽田からではなく沖縄の那覇空港から伊丹に来たA350です。登録番号JA15XJです。機体にoneworldの文字がペイントされている特別塗装機です。

これが撮りたかった写真です。

A350が着陸する瞬間にタイミングよく陽が差し込んでくれて機体が明るくなりました。太陽の光は大切です。

この1枚が撮りたくてわざわざ飛行機に乗って大阪まで来たと言っても過言ではありません。コロナ禍の影響もあって遠征がなかなかできず、できても時間の都合などで千里川まで来れない時もあったので今回天気も回復して無事に撮影できたことが本当に嬉しい限りです。

まだANAの機体を撮影した写真もあるので次回紹介します。