いろいろ苦戦したのでご報告を。
はじめに
- 注意事項
- 当記事ではXbox Series Xで動作するMicrosoft Flight Simulator(GOTY版)のパッケージ版(店頭で購入できるディスク版)での検証記事となります。これ以外の環境における挙動については確認しておりません(環境もないので確認できません)。
- 当記事で紹介しているDRZEWIECKI DESIGN製RJAA(成田)のシーナリーは日本円で2,800円(記事執筆の2022年2月上旬時点)です。Xboxで動かすとCTDが発生する問題があります。なんとか延命して美しい成田空港を眺める方法はご紹介しますが、すべての方の同じ環境での動作を保証するものでもありませんし、ご購入に際しての責任は自己責任と考えてください。全く動かないとか当記事の内容よりヒドイと言う状態でも当ブログでは一切の責任を負いません。自身のご判断でお試しください。
とまあ、免責事項を書かせていただきました。簡単に言えば、私の自宅のXboxではこんな感じになったので、ご紹介はしますが真似してその通りにならなくても私は知りません、ということです。
2,800円を無駄にしたくないと言う方は当記事を読んで「こんなもんか」と思う程度にしていただくのが良いと思います。
マーケットプレイスでのお買い物
MSFS2020ではゲーム内のマーケットプレイスで公式・非公式、有料・無料を問わず様々な追加アドオン(コンテンツ?)を単体で購入できます。また、パッケージ版はSTANDARDエディションですが、DELUXやPREMIUMのエディションへもアップグレードできます。
今回はここでDRZEWIECKI DESIGNという会社?の開発した成田空港のシーナリーを購入しました。
クレジットカード登録
Xbox買う以前に、Windows10 HomeをProにしたことがあって、その際に使ったMSアカウントを使用しています。そのためクレジットカード情報は登録済みだったのですが、なぜか購入に失敗してしまいました。
2〜3回試しても購入出来ず、一度ゲームを終了して本体側のメニューからクレジットカード情報を削除して、再度同じ情報を登録したら購入できました。
インストールなどの管理
購入してダウンロードまではスムーズに進みました。基本的に購入後にすぐインストールされますが、今回の記事のようにアンインストールしたりする場合はメインメニューのプロフィールにある「コンテンツマネージャー」から管理できます。
初見
まずは初めて訪れた時の様子です。
このアドオンそのものは非常にリアルな成田空港を再現してます。撮影のために何度も訪れている空港ですが、本物と見間違うほどの完成度です。
このスクショだと2,500ftほどですが、この辺りから眺める程度であればほぼ問題なさそうです。実際に初めて訪れて上空から見た時は2〜3周は上空を旋回して眺めておりましたので。
問題の事象はCTD(Crash To Desktop)と呼ばれるもので、iPhoneとかでアプリが落ちるのと同じです。急にMSFS2020が落ちてXboxのホーム画面になってしまいます。
感覚的には、最初に成田付近に来た時は問題なくて、周辺を飛んだりしている間にアドオンの精細なデータを読み込んで行って処理しきれなくなって落ちる、という感じです。成田に行くといきなり落ちるわけではないです。
特に高度を下げてより多くの建物などを大きく描画したりすると大変な感じです。
対処
(1)カメラを動かしすぎない
2〜3回成田まで飛んでみてやっぱり少しあれこれカメラであちこち見渡してると落ちるな、と感じてきたのでなるべく急なカメラ操作はせずに、機体の正面を向かせたままでゆっくり動くことにしました。
着陸してANAの格納庫の前あたりまでゆっくり地上走行してみました。これなら何とかなるかな、と成田を地上走行してみようと決意。
787のような機体もあります。
JALの機体も見えました。しかし、この後に急にCTD発生。やはり負荷がかかりすぎてきたようです。ますます時間経過と共に発生することを確信してきました。
(2)トラフィックをOFFにする
ちょっと調べてみたらトラフィックが結構負荷をかけているようです。他の航空機とか車とか人とかそう言ったものの動きです。
試しに全部OFFにしてみました。
ついでにDA62で遊覧飛行で成田まで飛んでたのですが、落ちるたびに東京から飛ぶのも面倒なので、ドローンみたいなプロペラで飛ぶ乗り物が使えるみたいなのでこちらでいきなり成田から飛ぶことにしました。
トラフィックをOFFにしたら体感的にものすごく軽くなった感じがしました。これはいけるかも、と早速、成田空港上空を飛び回ります。
第1ターミナルの国際線などが駐機されているあたりです。この近さで飛んでいても快適に動きます。
ANAの787も間近に見えます。ヘリコプターのような動きをするので、どこにでも着陸できます。
第1ターミナルの展望デッキも作り込まれています。
第2ターミナルもあります。
非常に見慣れた光景です。懐かしい。
最後は昨年末にレストラン・ホヌが開催された成田の一番端の方です。この辺りに来ると少しカメラの動作がカクカクするかな、と感じていたのですが案の定、落ちました。
それでもかなりの時間は空港を見て回れたので、対処としてはかなりいい方法かもしれません。
(3)データ接続をOFF
次に試したのはデータの読み込みを止めることです。Googleマップのようにその場その場で表示するデータを読み込んでおり、特にリアルに表現するための写真のデータなども都度読み込むため、ネット回線がそれなりに潤沢でないとカクつきます。
あとはHDR10機能のオフもしてみました。こちらはあまり効果なかったかもしれません。少しリアルなグラフィック描画がされなくなるのですが、見た目としてはそれほど変わらなかったです。
ぱっと見はそれほど変わらないかな、とも思いますが・・・。
建物などはテスクチャがなくなるのでリアルな感じがなくなりますね。
全体的にはチャチな感じですが、標準の自動生成の成田よりは作り込まれている感じです。
東横インもありました。持続時間としては一番長持ちしたと思いますが、最終的にはやはり落ちました。
まとめ
公式サイトの情報
翌日にこのアドオンの公式サイトを見てみました。
ここの最初に赤い枠で囲われて思いっきりストレートに書かれてました。
- Xbox users are experiencing issues with freezes and CTDs.
- XboxユーザーはフリーズとCTDに問題が発生しています。
どうやら成田のシーナリーに限らず、ここの開発したものは同様の不具合が起きるものがあるようです。MSチームが調査中、とあるので将来的にアップデートなどで解決する可能性はありますね。その辺りに期待するしかない状況です。
所感
あくまで個人的な感想ですが、開発元が「Microsoft」ではないアドオンについては購入に関して少し下調べなどしてからの方が良さそうですね。マーケットプレイスにはPC版とXbox版に対応として販売されているので、ついゲーム内で販売されているものなら、とあまり調べずに買ってみましたが見事に初っ端から問題にぶつかりました。
まあ、こんなのも楽しいのがフライトシミュレータではあるのですが、2,800円は安いとは言えない金額でもあるので、普通に使えて当たり前と言う気もします。
PC版の方は要求メモリが32GBとXboxより倍くらいのスペックなので、この辺りも処理できるのかと思います。公式の方はちゃんとXboxでも動作検証しているようですが、サードパーティの開発だとPCの方でしか確認ができない状況だったりするようです。
すでに購入してしまって困っている人がいればこの記事の情報が少しでも役立つかもしれませんし、すでに退所までご存じという方がいらっしゃれば是非ご教授いただきたい案件です。
とりあえずは再現度の高い成田は見て回れたので、念のためこのアドオンは一旦削除してます(再ダウンロードで何度でも入れられるので)。今後のアップデートなどがあった際はまた確認してみたいと思います。
また、シーナリーなどについては公式の「WORLD UPDATE」がVIIまで出てます。こちらは本家の作ったアップデートなので安心して入れられますし、すでに東京のは導入済みです。仮に問題があっても公式なのですぐに対応してくれる可能性も高いです。
全く使えないわけではないですが、じっくり成田を眺めたい、成田から離発着したいと考えている人には厳しいアドオンかと思います。購入についてはよく検討されてからの方が良いと思います(ぶっちゃけXbox版やってるなら購入しないほうが良いと思います。撮って欲しいスクショとか成田のこの辺どうなってる?というのがあれば代わりに私がみてくるので言ってください)。
福岡空港のアドオンもあるので買おうかと思ってましたが、一応今回の教訓を活かして当面見送ります。代わりにSTANDARD EDITIONからPREMIUM DELUX EDITIONとかにするのもいいかもしれません。使える飛行機や空港のデータが満載ですが公式のものですので。
PC版と同じマーケットプレイスで販売されているため、Xboxでは問題が起こるケースもあるのかもしれません。私が体験したことはブログに書いていきますので、何か参考になることがあれば幸いです。