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No Promises Await at Journey's End

【大分遠征 #02】忘れていたもの

大分空港で撮影したのは、737や767、そしてボンバルディアのプロペラ機。ANAやJALの見慣れた機体ばかりです。特別な塗装もなく、ごくありふれた機体ばかり。

でも最高に撮影が楽しかった!

最近はANAが運航させる予定のホヌことA380やスターウォーズの塗装機、その他の特別な塗装機や珍しい機体ばかり追い求めてました。

我々ファンの中では「ネタ」と呼んでます。夜遅くや朝になるとflightradar24で羽田や成田、セントレアや関空などそれぞれの空港を拠点とする方々が翌日に来る珍しい機体をツイートしています。

私も探して見つけるとツイートしたりしてますが、それはそれで結構楽しいものです。別に否定するものではありませんが、なんの変哲も無い地方空港の代表格のような大分空港で数便の飛行機を撮影しただけなんですが、ここ2〜3年で一番楽しかったかもしれないと思いました。

もう数え切れないほど撮影しているボンバルディアのQ400です。珍しくもなんとも無いのですが、撮影して現像するのは楽しかった。

天気は最高。バックは青空と大海原。最高の条件で離陸していく飛行機を撮れたんですね。

恐らくは普通の方よりも多く空港へ行って様々な飛行機を撮影して、最初はどの飛行機も珍しくて楽しかったのに、いつの間にか慣れてくると、もっと刺激のある機体を!もっと珍しい機体を!もっとインパクトのある写真を!と、まるで麻薬のようにどんどん強い刺激を求め始めていました。

しかし、何か思い出した気がします。

出発する機体に手を振る整備士やグランドハンドリングの方々。このシーンは毎日星の数ほど飛ぶ全ての飛行機が出発するときに行われるシーンです。

初めて一眼レフで飛行機を撮影して以来、このシーンが大好きです。これから待ち受ける空の旅を見送ってくれる地上の係員の方々。それに呼応して手を振り返すパイロット。

乗客に対して手を振ってお見送りしているだけではなく、地上での整備を担当したものからパイロットへと安全運航のバトンを手渡しているかのようです。

飛行機はいつも見かける機体であっても、空港でいざ自分が乗るときは人生の中でも最も重大なイベントとも言える特別な瞬間ですよね。

乗っている人たちからすれば、この瞬間がもう非日常、特別な瞬間なんです。

特別じゃない飛行機なんかない。すべての飛行機が特別なんだ。

ということを思い出しました。

先日、Twitterでこんなコメントをされている方を見ました。

flightradar24は見ない。行ける時に空港へ行って、来た飛行機を撮る。

そうなんですよね。いつの間にかflightradar24に頼りっきりで、何か特別な機体が来るのを狙って空港へ行ったり、空港でも常にflightradar24を見ながら撮る飛行機とスルーする飛行機を区別したり。

何か大切なものを忘れていて、それを思い出させてくれた大分空港だった気がします。

まだまだ写真は続きます。