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No Promises Await at Journey's End

【PS5】FINAL FANTASY XVI 有料DLC「THE RISING TIDE《海の慟哭》」クリアレビュー 〜 FF16 #037

序。

そういえばクリアレビュー書いていなかったな、と思い立ち書いてみることにしました。

まあ、個人的には100点満点なのですが改善点など挙げておく方が信憑性も高まるかと世知辛い世の中への静かなる反抗ということでBAD項目を書いてますが、とってつけたような内容だと思ってください。

不満点は何ひとつありません(そうでもないか)。最大の不満点は「これで終わり」になることじゃないかと思います。永遠に続いて欲しいです。

GOOD

実はあまり大きく騒がれてはいませんが、DLC第二弾の配信と同時に本編を含めたゲーム全体のアップデートが行われています。アクションの上方修正なども入っていたりするのですが、その辺りの話も含めて良い点など挙げています。

ストーリー

まずはストーリーです。

ずっと謎のままだった最後の召喚獣であるリヴァイアサンとそのドミナントについての謎。

物語中のオットーのセリフにもあるのですが、ドミナントとしてこの世界にいるなら隠しながら生きていくことは難しいだろうと思います。

それがなぜ今のいままで登場せずにいたのか。最後のドミナントは誰なのか。その謎が全て明かされます。

リヴァイアサンとそのドミナントの話を主軸に置きながら、リヴァイアサンを信仰している水の民の謎についても明かされていき、今回は新たなるフィールドである《ミシディア》が登場します。

別記事で書いてますが、サイドクエストも充実しており、世界観の解像度を高めるためのコンテンツとして重要な役割を果たしています。

いろいろな開発陣のコメントやインタビューも読んでますが、DLCに関しては最初から予定していたものではなかったようなので、ストーリー的にも後付けのものではないかと予想しますが、それでも本編と矛盾しない自然な形で追加されており、ヴァリスゼア全体の解像度はより高まったのではないかと思います。

青空

次の点は青空です。

これは本当に良かったです。本編では中盤から後半にかけてラスボスであるアルテマの発動した《原初の楔》の力で世界中が陰鬱とした暗い世界になります。物語の展開上は仕方ない面もあるとは思っていましたが、やはり天気の良い青空の元で旅をしたいという純粋な願いを叶えてくれました。

開発陣も同じ思いだったようで、原初の楔についてはもう少し見直せば良かったのに、とは思います。

召喚獣合戦

フェニックス、イフリート、ガルーダ、タイタン、バハムート、オーディンと戦ってきたクライヴ(その他、アルテマ関連の敵と顕現した姿で戦うことはありますが)ですが、最後に戦う召喚獣としてリヴァイアサンが登場します。

やはり召喚獣合戦は迫力がありますし、ダメージ量も圧倒的に桁違いなのでFF16の大きな魅力のひとつではあると思います。

しかも今回のリヴァイアサン戦は本編とは異なりDLCでもあることから「ギリギリ攻めた難易度」と言われておりました。後の項でも書きますが、まあ強かったです。

GOODに書いた理由は単に迫力あるバトルができたことだけではなく、物語のひとつとして最後非常に盛り上がる演出があるためです。

BGMである《水の召喚獣》もテンションの上がる素晴らしい曲ですし、最後の大技《大海嘯》を耐え抜いたクライヴ(イフリート)が地獄の火炎を撃つ時に「戻って来い!ワレアス!」と叫ぶあたりも熱い展開です。

倒した後に赤ん坊の姿に戻ったワレアスを優しく抱いているクライヴの姿もなかなかいい感じです。ジルとの間に子供をもうけてこんなシーンが見れたらなぁと少しジワッとしながら見ていたシーンでした。

カイロスゲート

本編とDLCをクリアすると開放されるのがエンドコンテンツたる《カイロスゲート》です。

これまでも用意されていたアーケードモードなどと似たようなコンテンツですが、アーケードモードは既存のフィールドやダンジョンを再度戦う(リプレイモードもありますが、アーケードはスコアアタックです)ものでした。

カイロスゲートは専用の20階層(カイロスゲートでは「圏」と表現します)まで順次戦っていくバトルコンテンツです。そこでアーケードモードと同じようにスコアアタックをしていきます。

装備はアビリティ以外は固定で、各ステージをクリアするたびに手に入るEPやBPというポイントを使ってクライヴを強化しながら進めていきます。

クリアするだけならそんなに難しくはありませんが、全20圏ですべてSランクを取ると隠しボスと戦えるとのことで、まさにエンドコンテンツというべきものに仕上がっています。

余分なストーリーなどはなく、純粋にアクションバトルだけを追求していくことができるので様々なアビリティの組み合わせて戦ってみることが可能です。

フォトモード

こちらはアップデートでの内容ですが、フォトモードに明るさやコントラストなどの設定ができる機能が追加となりました。各召喚獣のイメージカラーのフィルターもかけられるようになっていたり、撮影の幅が広がります。

しかも今回は青空の元で戦えるのでフォトモードもさらに盛り上がるのではないかと思います。

アビリティセット

こちらもアプデによる機能追加です。

召喚獣アビリティのビルド構成を5つまで登録できる機能が追加されています。用途別に保存しておいて必要な時に切り替えて戦うことも可能(戦闘中は不可)ですし、とりあえずお試しで組んでみる時などにも元のメインビルドを壊さずに試せるので便利です。

私は見た目の派手さから大技ばかりを詰め込んだビルド構成を好んで使っていましたが、カイロスゲートでは手数の多い技を中心に使うのがベストなので別のセットで用意しています。

欲を言えば戦闘中にも切り替えられれば最高なんですが、さすがにそこまでは欲張りすぎかもしれませんね。

BAD

ここからは気になった点を。最初に書いた通り、とってつけたような内容です。BAD項目を書かないのも今の時代「忖度だ」とか何だとか言われるので書いてますが。

まあ、実際に気になったというのもありますが。

ジョシュアの影が薄い

今回の物語では旧北部領ということもあってかジルの故郷に近いので会話もジルの思い出とかの内容が割と多めだと思います。

その反面、博識ジョシュアも予想外の展開であまり活躍の場はなく、時の祭殿へ向かう時もひとり村に残ってます。

まあ、このゲームのジルとジョシュアの戦闘中の助太刀はあってないようなものだと思うので銭湯で困ることは全くないのですが、少し影薄いなぁと。

最後のサイドクエストでシュラから「うちの弟もアンタのところみたいに強く賢ければねぇ」というようなことを言ってもらえていたのが唯一の救いです。

難易度調整

PAX EASTでTHE RISING TIDEが紹介された時に吉Pがリヴァイアサン戦を「ギリギリ攻めた難易度」とか「イフリートの技を全部駆使して戦え」とか言っていましたが、ギリギリなんてレベルじゃないです。もうレッドゾーン振り切ってソウルライクな死にゲーになってます。

ファイナルファンタジーチャレンジでやったのもあるかもしれませんが、リヴァイアサン戦は2〜30回はリトライしてます。

あと少しネタバレ的に書きますが、時の祭殿でこの先に「要」がある、と最後まで来た時にセーブしておくと良いです。そのあとはボス戦からのリヴァイアサン戦で戻れません。セーブなどはできますが、万が一勝てない時のレベル上げができないのです。

私は偶然ですがオートセーブが残っていたのでことなきを得ましたが。

(要望)戦闘中のセット切替

要望です。

戦闘中にアビリティのセットを切り替えたいです。というかリヴァイアサンの力を得て新たに得られる力はアルテマの力じゃなくてセットの切り替えだと直前まで期待しておりました。

というかもうアルテマの力まで手に入れたんならアビリティとか組むんじゃなくて、FF7リバースみたいにショートカット登録的な仕組みにして、選べば全ての技を出せるようにしてしまってもいい気がします。

結。

最高でした。

本当に素晴らしいDLCでした。難易度は高めでしたが勝てた時の喜びは非常に大きかったですし、その時のリヴァイアサン戦は動画にしてYouTubeにアップしています。自分でも最後のあたりを何度も見返したりしてるので戦いの以前ととしても濃い内容でした。

これでFF16も終わりになってしまうのかと思うと少し寂しいです。まだカイロスゲートがあるので細々と腕を磨きながらチャレンジしようとは思いますが、できればまだまだこの世界での物語を見たいですね。

PC版が来たらまた最初から改めてプレイしたいと思っています。PCのスペックが少し心配ですが。

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