blog.tmp.tokyo

No Promises Await at Journey's End

【PS5】『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』クリアレビュー

序。

2023年8月25日(金)発売の『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』をとりあえずクリアしたのでクリアレビューを書いていこうと思います。

前回記事で「翌日に・・・」と書いていましたが、本当に寝て起きてやったら前の晩とほとんど同じ装備なのにあっさり倒してしまいました。

ARMORED CORE VIクリア!

まあ、後にも話が出てきますが、周回プレイが前提なので最低でも3回はやらないと真エンディングまでは見られない模様です。さすがにそこまで行けるかは未知数ですが。

いつも書いている通り、私の中でクリアの定義は「スタッフロールを見ること」なので、1周ではあってもスタッフロールを見たのでクリアとしています。

プレイ環境

  • PS5

プレイ時間

  • 22時間(PS5の画面表示より)
  • 進行度:100%(PS5の画面表示より)
  • 1周目終了。

プレイ動画

自分でプレイした時の動画はほぼ残してあるのでYouTubeにあげてあります。解説とかは入れてませんが、アセンブルなどは掲載しているので参考になるものがあるかもしれません。

youtube.com

ぜひチャンネル登録などもお願いします。

GOOD

カッコ良さ

ARMORED CORE(略してAC)と呼ばれるロボットを操縦して様々な戦いに参戦していく作品です。ガンダムで言えばモビルスーツに相当するのがACということになりますが、この機体が敵味方を問わずカッコいいです。

出撃のシーンやボス戦に入る時の演出、イベントシーンなど様々なところで「カッコ良さ」を目にすることが多く、それだけでやっててよかったと思わせてくれます。

クセの強い登場人物

主人公は上司である「ハンドラー・ウォルター」からは「621」と番号で呼ばれます。物語の中でライセンスとして「レイヴン」という名を手にするので、レイヴンと呼ぶ人もいます。

ストーリーが進むに連れて様々な登場人物が現れて「G13」とか「戦友」とか「ビジター」とか「野良犬」とか好き勝手に呼びますが、みんなクセが強いんです。後にも書きますが、このゲームは「人」の姿が一切出てきません。出てくるのは機械関係だけです。そんな中でもクセの強さがわかる魅力的な登場人物たちが繰り広げる物語が楽しめます。

音声とテキストのみ

上にも書きましたが、本作には「人」の姿は出てきません。主人公は無口(性格とかではなくセリフがない)ですし、ストーリーも全て音声(フルボイス)とテキストのみで進行していきます。

なので登場人物がどんな容姿なのか、今どんな顔で話をしているのか、そういったことは全く見ることができません。声から想像するしかないです。それでも頭の中には各キャラのイメージが湧いてくるあたりは声優さんの演技とわかりやすいセリフやテキストのおかげだと思います。

圧倒的な難易度

過去作は未プレイなのでわかりませんが、本作は間違いなく「死にゲー」です。開発元が本家本元のフロムソフトウェアなので当たり前と言えば当たり前なのですが、ガチで難しいです。

フロムの作品はかねてよりやってみたいと思っていましたが、どちらかというと難易度よりもダークファンタジーや不気味な世界観とかがダメなのでやっていませんでしたが、本作はSFなので問題なくプレイできました。

しかし、難易度は高く何度もボス戦をやり直しました。ボス戦以外のステージでも失敗を繰り返しました。2〜3回は頭に来てPS5からアプリ消してもうやめようと思いました。

不思議なことに一晩寝ると「またやりたい」という気になって再びダウンロードしてくる、という繰り返しでした。ボス戦とかは10回や20回は繰り返す覚悟が必要です。しかし、倒した時の達成感は本当に何物にも変え難いもので、またすぐに続きをやりたくなります。そこでまた強敵にぶつかって凹む、という何とも言えないループをしていきます。

フォトモード

本作にはフォトモードがあります。戦闘中も使えるのですが、戦いに夢中になって写真どころではありません。出撃前に格納庫で撮ったりはしましたが、自分好みにカスタマイズした機体を撮影して自慢したりもできるので撮影に凝ってみるのも楽しいかもしれません。

BAD

悪いというか気になる、自分には合わなかった、という点です。作品そのものの出来が悪いということではないと思っていますが、こうなっていればいいな、とは思う点などあったので書いておきます。

ロックオン

敵をロックオンして戦うことができるのですが、ロックオンをしづらい(Rスティック押し込み)のと、ロックできているのかの見た目やロック状態でカメラ視点を動かすとロックオンが外れてしまうことなど、全般的にロックオンが使いにくいです。

アセンブルの偏り

本作の目玉である「アセンブル」ですが、自分で好きなパーツを組み合わせて自分仕様の機体が作れる、というものです。パーツもたくさんありますし、モンハンのようなガチャ要素もなく、ほとんどはお金を稼げば誰でも手に入れられますし、隠し武器などもミッション中に探索で見つかるので親切ではあります。

しかし、ボス戦などあまりにも難易度が高いので、どうしても使う武器などは固定化されてしまいます。しかもバランスブレーカーレベルで強い武器もあったりするのでアップデートがあれば弱体化されるんではないかと言われてますが、使うものは使うし、使わないものは一度も使わない、という感じになってしまいます。

序盤の難易度

本作は最初が一番難しいです。

発売当初にはトレンド入りなどもしましたが、チュートリアルの最後に出てくる大型ヘリが凶悪です。まだ操作もおぼつかない時点で、アセンブルも解放されず、ただの初期装備で強敵の大型ヘリと戦います。

しかも、このヘリを倒さないと何もできないまま終わることになります。私も11回目でようやく倒せましたが、倒せても最初のChapter 1は大型のボス戦が何度も行われるため挫折している人もいると思います。

Chapter 3あたりまで来ると逆に大型のボス戦が激減して自分と同じACを倒していくだけになります。その辺りからはまあまあ進むようになりますが、この序盤の難易度の高さは意図的というよりは設計ミスに近いのではないかなぁと感じます。

周回要素

この記事の冒頭でプレイ時間など記載するところにわざわざ「1周目」と書きましたが、これは本作が周回プレイ前提の物語になっているからです。最低でも3回は周回しないと真エンディングまでは見られないとか。

これもシリーズの伝統みたいなものらしいので好きな人にはいいのかもしれませんが、個人的には1回のプレイで物語は全て見せて欲しいです。その上でより強い敵や新たな装備など組めるようになる、などの本編には関係ない要素で周回するならわかりますが、物語を補完するためにまた超高難易度のボス戦をあと2回やる気にはなれません。

ミッションの種類

これは個人的な好き嫌いの部分なのですが、タワーディフェンス型の防衛ミッションをAC単機でやるとか、ステルスの敵を複数体単機で相手にするとか、下からレーザーが撃たれてくる穴の中に降下するとか、索敵に見つからないように進むとか、悪く言えば「面倒で面白くない」と感じるミッションがChapter 3以降で頻発します。

これならボス戦でやられる方がマシというほどストーリー的にも意味がわからないミッションが多く(なんで防衛をAC単機でやるんだよ、とか思わせるものが多い)かなり凹みました。

モンハンでいうと百竜夜行のようなミッションなので苦手中の苦手です。

総評

まあ、いろいろ不満なところも書きましたが、無事にクリアできて一安心です。高難易度なので何度も挫折しそうになりましたが、その度にまたやりたくなる不思議な魅力もあり、後半は一気にやってしまいました。

ただ、何度も書いている通り難易度は非常に高いので10回や20回はやられてリトライする覚悟はないと最後まで進まないと思います。購入の際にはよく考えた方がいいと思います。

人を選ぶ誰にでもおすすめできる作品ではないと思いますが、クオリティはとても高いのでプレイ可能な人で難易度の高い作品もなんのその、という人がいればぜひプレイしてみてください。