早くも中間地点。第5巻です。
- 作者:柏枝真郷
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: Kindle版
今回は「銃」がひとつのテーマと言えると思います。セシルは射撃が得意で犯人が銃を持っていると銃に当てたり、手に当てたりを使い分けられるほど正確に狙いをつけられる腕前。
一方のドロシーは格闘による近接戦闘は得意(女性ですけど)なものの、銃の腕前は下手。警察学校の技能試験も奇跡的にクリアできたと自称するほどの腕前です。
夏休みも終わり、久々に職場復帰してとある捜査で事情聴取をした帰りにセシルとドロシーは移動中の車の中で銃声に気がつきます。
現場に駆けつけた2人が目にしたのは、先に駆けつけた警察官のコンビが犯人と思しき男たちと繰り広げられた銃撃戦の跡でした。
年配の刑事は撃たれて倒れ、若い新米刑事は初めての銃撃戦で自室呆然となっておりました。その事件で銃で倒れた男の中には16歳の高校生の姿も。
セシルたちが捜査を続けていくうちに、やがて合成麻薬MDMAの存在が見えてきます。
プライベートでは銃に自信のないドロシーが彼氏と共に射撃場で密かに練習するシーンがあったり、セシルが恋人の家に泊まらずに必ず自宅へ帰ってくる理由が所持している銃のためだったりと、5巻では度々「銃」に関することが描かれています。
物語の終盤、犯人たちに近づいたセシルとドロシーは再び銃撃戦に遭遇します。
そして、仕事のパートナーでありながら、少しずつお互いを異性として意識し始めてしまっている2人が最後に少しだけ本音を吐露するシーンは必見です。
次回より後半戦の6巻です。
話は変わりますが、各巻で1ヶ月ごとに話が進む物語として、同じ時期(2000〜2010年あたりの時期)に読んでいた小説に「霧舎シリーズ」というものがあります。
四月は霧の00密室 私立霧舎学園ミステリ白書 (講談社ノベルス)
- 作者:霧舎 巧
- 発売日: 2002/04/05
- メディア: 新書
こちらは作者も異なる1998年の神奈川県のとある高校を舞台にしたライトなラブコメミステリーです。毎月起こる事件を高校2年生の男女が解決していきます。
四月から毎月のエピソードが1冊ずつ発売になりましたが、2013年に一月の話が出て以来続編は出てません。二月と三月が残ってます。
Kindle版がなく、Amazonの価格設定も気に入らなかったのでブックオフのオンラインショップで古本ですが、10冊まとめて購入しました。1冊110円ほどです。
PARTNER を読み終えたら霧舎シリーズに突入予定です。