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No Promises Await at Journey's End

真田の真意

※最初にお断りしておきますが、単なる私の個人的な私見・妄想ですのであしからず。なんとなくそう思った、くらいの感じです。

真田家の家紋

真田幸村でお馴染みの「真田」ですけど、家紋が「六文銭」ですね。

その由来についてふと思いついて調べてみたら自分がイメージしたことと全くの真逆だった、という話です。

六文銭は死後に訪れる「三途の川」を渡るために必要な渡し賃だとのことで、いつ死んでも大丈夫なように常に六文銭を身につけておく決死の覚悟を表したもの。

というものが多かったです。死んだら六文のお金を持っていないと三途の川が渡れないから六文銭を肌身離さず持ち歩く、という逸話もありますね。

私の思いつき

で、ふと私が真田が六文銭を家紋にした理由はこうじゃないかな、と思ったのが以下です。

三途の川の渡し賃は俺たち真田が払ってやるから迷わずあの世へ行け

という意味を込めて敵に六文銭を見せて戦ったのではないかと思ったのです。

普通戦う時は自分が負けると思って戦う人は少ないと思いますし、真田ほどの才覚がある武将なら絶対に攻めの意思が込められると、この方が自然な考え方だと思ったのですが、そんな風に考える人はいなそうです。

・・・すいません。

なんでこんなことを思ったのか

思いつきではありますが、たぶんこれの影響です。

七都市物語(1) (ヤングマガジンコミックス)

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七都市物語(2) (ヤングマガジンコミックス)

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七都市物語(3) (ヤンマガKCスペシャル)

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七都市物語(4) (ヤンマガKCスペシャル)

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銀河英雄伝説で有名な田中芳樹著「七都市物語」の漫画版です。最近見つけて読みました。原作は文庫本1冊だけの物語ですが、毒舌小説で有名な銀英伝の100倍くらいの超・毒舌小説です。もう登場人物すべてが濃すぎるキャラで周りからは嫌われ嫌がられ迷惑がられている人物たちばかりなのに、軍隊を動かせば超天才というキャラたちばかり出てきます。

この漫画版の第2巻でプリンス・ハラルドという都市の軍隊で参謀をしているユーリー・クルガンというどうしようもない人格のキャラが言うセリフがあります。

昔、トーマス・アルバ・エジソンという男がいて・・・刑務所に電気椅子をセールスしてまわった男だが、そいつが言った。「天才とは99%の汗と1%の霊感だ」と。

ここまではまあ電気椅子のくだりはともかくよく聞く話ですが。クルガンは続けます。

低脳な教育者どもは「だから人間は努力しなくてはならない」と生徒にお説教するが、低脳でなければできない誤解だ。エジソンの真意はこうだ・・・

とエジソンの真意を語ります。その真意とは、

いくら努力したって霊感のないやつはダメだ

ということらしいです。努力だけでは100%になれない、ということが言いたいみたいですね。クルガンはこの後、プリンス・ハラルドに侵攻してくる敵軍を「1%の霊感」による策を講じて見事徹底的に撃退します。

特にクルガンという人は強烈ですが、その他にもニューキャメロットという都市の軍人のケネス・ギルフォード、アクイロニアのアルマリック・アスヴァールなど「濃い」人が満載です。

原作は1冊で漫画より過激な発言が多いので原作をオススメしておきます。

七都市物語〔新版〕 (ハヤカワ文庫JA)

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