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No Promises Await at Journey's End

【Shade3Dv19 #001】Ver.18からVer.19へ

写真ばかりで全く手をつけずにソフトウェアの購入だけ続けているShadeという国産の3DCG制作のソフトの最新版を購入しました。

その不幸な歴史

Shadeは私が大学生の頃にパソコンを買って初めてお金を出して購入したソフトウェアです。コンピュータグラフィックスにものすごく興味があって自分のパソコンで作れることが夢みたいで没頭しました。

様々な3DCGソフトが乱立する中、Shadeは国産ということもあり私が大好きなソフトでもあります。しかし、その開発と販売に関しては本当に不幸というかついてないというか、複雑です。

Shadeそのものは本当に素晴らしいソフトウェアです。絵心のない私でもCG作れますしね。

エクス・ツールス

最初はエクス・ツールスという会社が開発と販売をしていたソフトウェアです。2003年に潰れました。

イーフロンティア

引き継いだのはイーフロンティアという会社です。長いこと開発と販売をしてきましたが、2014年に潰れました。

株式会社Shade3D

イーフロンティアが潰れる前に、ビットコインで有名になったマウントゴックスの経営者マルク・カルプレスが設立したShade3Dという会社に全権が売却されました。マウントゴックスとマルク・カルプレスについては皆様ご存知の通りです。

フォーラムエイト

現在。投資ファンドを経由してShade3D社はフォーラムエイトという会社の完全子会社になりました。

どうせここもしばらくすると潰れるんじゃないの?という気もしますが、もはやアメリカの航空会社パン・アメリカン航空、通称パンナムの幾度にも渡る倒産を彷彿とさせます。

ユーザーは振り回される

会社が変わっても別にいいのですが、その度に購入するサイトが変わったり、ライセンス形態が変更になったり、見ず知らずのサイトのログインが必要になっていたり、本当におかしい事態になってます。

古き良き時代

昔のソフトウェアはライセンスの扱いが割とシンプルでした。それ故に不正もできたわけですが、ユーザーの利便性は高かったと思います。

毎年のアップデートで新しく購入する場合、フルバージョンの製品とアップデートの製品が2種類発売され、前バージョンからのユーザーはアップデート版を買います。

インストールするときにパソコンに前のバージョンのソフトがインストールされているか、インストール用のCDがあればアップデート版がインストールできる仕組みです。

箱に入って大手家電量販店などで普通に買えたので、これが一番メリットのある形だったと思います。

時代はネット接続へ

いつの頃からか、ソフトウェアはダウンロード販売が主流となり、買ったらシリアル番号が発行されてインストール後にそのコードを使ってアクティベーションなる作業を行うようになりました。

これはこれで悪くないのですが、Shade3Dのように販売する会社が変更になると管理サイトが別のところに移管されたりして、ユーザはアクセスするサイトも変わりますし、ユーザー登録なども面倒な手続きで移行する必要があったりします。

今回もShade3DのオンラインショップでVer.18からVer.19のアップグレードを申し込んだのですが、いざダウンロードして起動しようとしたら、

  • 管理記号
  • ユーザーコード

などの全く身に覚えのない情報がないと起動できない事態に。この情報がどこでユーザに通知されているのか全くわかりません。

購入した時の明細やメールなどをみてみると、シリアル番号が購入から4営業日以内に発行される、とのこと。おまけに発行されたシリアル番号はフォーラムエイトのサイトから確認すること、とあります。

管理記号やユーザーコードについては全く触れられていませんが、とりあえずフォーラムエイトのサイトへアクセスしてみることにしました。ところが、このサイトにログインする場合にも管理記号とユーザーコードが必要でした。

これ詰んだんじゃね?

問い合わせのメール

4営業日以内に発行されるというシリアル番号がどのような形で通知されて、この管理記号やユーザーコードとどう関連するのか全く不明です。

仕方なくフォーラムエイトのサポートセンターにメールをしてみることに。内容はそもそも論的なことから確認してます。

ダウンロード版のメリットが全く生かされていない

仮に4営業日以内に何らかの情報が通知されて使えるようになったとしても、本来のダウンロード版のメリットは「購入してすぐに使える」ことのはずなのに4日も待たされて全くおかしな事態ですね。

なんか自分たちの会社の都合だけでユーザにサイトの変更を求めたり、新しい情報の入力を求めたり、複雑な手順ばかり増えていきます。

ソフトウェアが素晴らしいだけに、本当に販売方法がダメすぎます。せっかく国産のソフトウェアで国内の販売については他の競合よりもアドバンテージがあるはずなのに、全く活かせていないと思われます。

そんなわけで、5/29(水)の朝に購入手続きをして5/30(木)の朝時点でまだ使える状態ではありません。引き続き対応していきます。

CGの作品を紹介できるのはいつになることやら・・・。