Narrateur de Jeu

Peace cannot be kept by force. It can only be achieved by understanding.

銀ぶら de 787@サンアーク

いまどき「銀ぶら」とか言うんですかね。銀座の街をぶらぶら散歩することらしいです。銀座というと高級クラブとかApple Storeとか高級ブランドのお店とかのイメージしかなく、東京生まれ(でも23区じゃない)の東京育ち(でも23区じゃない)で、2年間島根県民経験ありの栄光ある八王子市民の私でもほとんど行ったことはありません。

銀座というアウェー感

だが行ったのです。行かねばならなかったのです。天気も良くて絶好のチャンス撮影日和でしたが、ラブライブの映画にも行かず、羽田空港にも行かず、銀座へ。

有楽町から歩けば尊し

そもそも銀座ってどうやって行くのよ、と今更ながらに思いましたが、少し前まで真っ当に働いていた時に毎週金曜日に会議のために有楽町へ行っていた時期がありました。歩けばすぐに銀座です。山手線で行けば良いだけでした。

有楽町駅で下車。

ビックカメラがあるのが目印です。しかし、銀座はこっちとは逆側です。どちらかといえばビックカメラとかの方が面白そうなものがありそうですが。話が逸れますが、ここのビックカメラは広いし値段はまあ他と同じでしょうけど何か新発売の時とかは話題になりますし、東京に来たら一度はおいで、というところです。

まんま「銀座口」から出ます。お仕事で来ていたのはこっち側の出口から出たところです。会議といっても雑用みたいな役割しかなくて私は気楽でしたが、一緒に来ていたお客様はお偉いさんに毎回怒られて大変そうでした。そんなことを思い出す駅です。

ビルが高い。

パチンコ屋の前に疲れ切ったパンダが。働き過ぎなのではないかと思います。この店はブラックなのか。ここ写真撮影できるパネルがありますけど、このパンダと撮る人はいるのかなぁ。

その名は「天賞堂」

目的地は有楽町駅から歩いて10分もかからない「天賞堂(てんしょうどう)」という鉄道模型の専門店です。鉄道については知識も興味もない完全な門外漢です。なぜここへ来たのか。

いかにも「銀座」という感じの建物です。周りはCHANELとかGUCCIとかLouis Vuittonとかcoachとか無知な私でも知っている女性にねだられると破産しそうなバッグとかが売っているお店ばかりです。幸か不幸かねだられるシチュエーションになったことも相手もおりませんが。

そしてMODEL SHOPの看板。ブランド品のお店の中にあると少し異彩を放っている感じもしますが、不思議と馴染んでる感じもします。

右側の入り口は高級ジュエリーのお店。こちらも天賞堂のお店らしいですが、目的は左側の階段が見える方です。ここを上って行くと鉄道模型がたくさん売っているフロアに行けます。

鉄道模型とはいわゆるNゲージというやつで、私は全く知識がありません。言葉だけ知っています。プラレールより本物っぽい動く電車の模型だという知識くらいしかありません。11時開店で、数分前に到着したのですがすでにお店の前には専門家と思しき方々が待っていました。そんな中に混じって開店と同時に店内へ。みんな真剣な表情で鉄道模型を物色したり、お店の店員の方と鉄道模型について語り合ったりしていました。

航空ファン的には完全にアウェーなのですが、少しだけモデルプレーンも売っています。あまり広くない店内で何人かのお客さんが鉄道模型を見て回っている中、誰も見向きもしない飛行機の模型の棚の前で一人物色。目的のものを見つけました。

銀座と言えば

ちなみに、昔の漫画ですが「女帝」という銀座の高級クラブでホステスをする女性が銀座で女帝と言われるまで上り詰める物語がありました。

女帝 全24巻完結(芳文社コミックス) [マーケットプレイス コミックセット]

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多くの著名人、ヤクザ、政治家などが訪れる店に勤め、やがて自分の店を持ちます。Kindle版もあります。巻数が多いですがかなりの急展開などもあり面白い漫画です。私の銀座のイメージはこの漫画で描かれている内容がほとんど。

幻の787

きっかけは前の日にTwitterで見かけたひとつのツイートでした。私が訪れたお店でモデルプレーン買いました〜というなんてことないツイートだったのですが、店内でセールをしている様子の写真が投稿されていた中に気になる商品が写っていました。それを買いに行ったわけです。

これ。買った直後に紙袋の中の箱を写真に撮ったものなのでこんなですが、機体の塗装に注目。

サンアーク塗装

私が航空機の写真を撮影し始めた2012年頃、JALの機体はこんな塗装でした。

厳密にいうと過渡期で今現在の塗装と上の写真の塗装とが両方あるような状態でした。いわゆる「鶴丸」塗装からこの「サンアーク」塗装に切り替わり、そして現在の鶴丸に再び戻ったわけです。この時期、非常に微妙な時期でANAが世界に先駆けて787を営業運航させた時期でしたが、JALも787を発注。製造もされていました。

最初はこのサンアーク塗装で作られたJALの787でしたが、注文から納入までの間に経営破綻やそれに伴う新体制での塗装の変更などがあり、納入されたJALの787は現在の塗装に塗り直されました。

そのため、実際にサンアーク塗装のJALの787は存在しないわけです。厳密には製造段階で一度はできたのだと思いますが、日の目を見ずに現在の塗装に。その幻の塗装を再現した787のモデルプレーンというわけです。実は前から欲しかったのです。

そして開封の儀

自宅に帰ってきてから開封。サイズは1:500です。最近購入しているものは1:200が多いので、それに比べるとやや小ぶり。

箱。上の方にシールが貼ってありますが、30% offでした。どうやらこのお店が移転するらしく、在庫一掃セールみたいのをやっていました。そのため返品とか交換ができませんが安く購入できるというわけです。

大抵のモデルプレーンの箱がこんな感じですが、表紙だけペロッとめくれる感じで、中を確認できます。モデルプレーンはどこで買っても返品・交換ができないのが一般的のようなので、買う際に中身の確認を促されます。まあ基本的に問題があったことはありませんが、念のため毎回きちんと確認してます。

今回購入したものはダイキャスト製の完成品です。ずっしり重く高級感があります。定価6,200円ですのでそれなりのお値段です。30% offで5,000円切って買えたのが本当にお得でした。

この塗装、本物が見たかったです。