blog.tmp.tokyo

No Promises Await at Journey's End

ゲームブックの思い出

もうかれこれ30年以上忘れていた言葉だと思う「ゲームブック」という言葉。いつも拝見しているはてなブロガーさん id:kemoxxxxx さんの記事で思い出しました。

www.kemoxxxxx.net

私の家庭は母子家庭(小学校の頃?に両親が離婚)だったのですが、祖父母と一緒に暮らしていたため生活が苦しいことはなく、普通に大学まで行くことができました。

ただ、数年前に亡くなった祖父はとても優しくも厳しい人で、教師を長年務めて中学校の校長を経て、定年後はイギリスの日本人学校で校長を務めた人でした。

祖父の息子である叔父と伯父も教師でした。従兄弟も教師をしています。小さい頃から私や姉も教師になることを半ば強制されていたのですが、反発して姉は普通に企業の事務職、私はご存知プログラマになりました。

教師をしている従兄弟の妹はJALの客室乗務員なので、もう教師家系と言うほどではなくなってます。母は病院で医療事務を長年勤めた後に介護職をやってますし。

そんなわけで割と祖父の影響で厳しい家庭であったこともあり、勉強第一で部活動をやることもいい顔をされなかった小・中・高の時代でした。当然、ファミコンなんか買ってもらえません。遊ぶことすら許されていない感じでした。

しかし、祖父は国語の先生だったので本を読むことは推奨してくれて、よく本を買ってくれました。どういうウルトラCのテクニックを使ったのか覚えていませんが、ドラクエのゲームブックを買ってもらったのが小学校の5年生か6年生の頃です。

まあ、ファミコンとか単なる害悪でしかないと思っていた節のある典型的な昭和の人でしたので、ちょっとしたファンタジー小説くらいに思っていたのかもしれません。まあ、当たらずとも遠からずといった感じですが。

実はまだこの本持ってるんです。

PS3やPS4、Switchを売り払ってまた買い直したりする愚行をしている私ですが、このゲームブックだけは売りもせず、捨てもせずに本棚に大切にしまってあります。島根に行く時も持って行きました。

初代ドラクエを描いたゲームブック。蘇る英雄伝説という副題が好きでした。なぜか表紙を捨ててセロテープで十字に貼って補強してあります。特に本が破れているとか壊れていることはないんですけどね。

巻末に用意されていた行動記録紙にメモしながらプレイした痕跡が残っています。

そしてこれが続編のドラクエ2のゲームブックです。上下巻に分かれている壮大な物語。ローレシアの勇者がサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を仲間にしてルプガナの街で船を手に入れて旅に出るまでが上巻。3人の仲間と世界を駆け回り、ハーゴンやシドーを倒すのが下巻です。

このドラクエ2のゲームブックはそれこそ何度もプレイした記憶があり、キャラの台詞も挿絵もほぼ今でも記憶にあります。これは名作なので手に入る方は是非プレイしてみて欲しいです。

時代はPS4とかSwitchとか綺麗なグラフィックと現実と区別がつかないほどのCGの世界が展開するゲームが主流ですが、文字と自分の頭の中の想像力だけで楽しめるゲームブックも今の人たちに知ってもらいたいですね。

最初に30年くらい忘れていた、と書きましたが2016年に何かの記事で往年の名作であるドルアーガの塔のゲームブック3部作がKindleで発売というニュースがあって買っていました。無論やってませんが。

魔界の滅亡 (ゲームブック・ドルアーガの塔)

魔界の滅亡 (ゲームブック・ドルアーガの塔)

  • 作者:鈴木直人
  • 発売日: 2013/11/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

こういう思い出、良いですね。