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No Promises Await at Journey's End

羽田空港でIC-R6を使ってエアバンドを聞こう

たまには役立つ記事を。自分でも久し振りに使って使い方を忘れてしまったので公式サイトから取説をダウンロードして勉強した結果です。

航空管制についてはあまり詳しくわからないので感覚的なお話です。

あしからず。

最初に注意事項です。航空無線は受信のみなので免許がなくてもレシーバーで聞くことはOKですが、必ずイヤホン等で自分だけで聞く必要があります。また、聞いた内容を公にすることもNGです。

どんなやりとりがなされていた、とかどっちの滑走路に降りてくる、とか女性だったとか男性だったとか、最後にサヨナラ〜と言っていた、とか(注:すべて妄想です)、そういうことを周囲に漏らしたりSNSで発信することは控えましょう。

時々展望デッキで航空無線をドヤ顔で大音量で垂れ流ししている方がいますが、120%アウトです。下手に注意をしてトラブルになるのもいけませんので、基本的に距離を置くのが無難です。

数年前に深田恭子さん、佐々木希さん、瀬戸朝香さんや要潤さんが羽田空港の管制官を演じた「東京エアポート」というドラマがありましたが、ああいう美男美女があの管制塔で日々管制をしているのだと、密かにニヤリとしながら聞きましょう。

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愛機はIC-R6

私が持っているレシーバーはアイコムのIC-R6という機種です。

アイコム 広帯域ハンディレシーバー 0.100~1309.995MHz IC-R6

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いつだったか航空無線を急に聴きたくなっていろいろ調べて初心者が使うのに良さそうなものを買った次第です。

コンパクトですし、日本の主要な空港やその他諸々の周波数があらかじめ登録済みの機種なので基本は選べばいい感じです。その辺が便利なのでこれにしました。

エアバンドはBGMのようなもの

ぶっちゃけ英語なのであんまりよくわからないんです(おい)。まあ雑誌やインターネットなどで調べればやりとりなど公開されているので勉強すればそれなりに理解はできるんでしょうけど。

昨今は航空ファンのキラーアプリ「FlightRadar24」が圧倒的すぎて、これがあれば基本的には聞く必要は無いと思ってます。ただ、羽田とかだとどこの滑走路に着陸許可が出たとかは航空無線を聞かないとわからないので、聞く意味はあるんですが、わかるのは着陸の数分前ですし、わかってから場所が違ったと別のターミナルに移動するだけの余裕もないので、当ブログの人気記事?の以下の記事で滑走路運用を学び、撮影する場所を決めるのが一番効率がいいと思います(さりげなく宣伝)。

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なので、私はエアバンドを聞くのは空港で撮影をするときのBGMのような感じで聞いてます。管制官とパイロットのやりとりってやはりドラマのようにカッコいいんです。

上に書いた通り、美男美女が航空管制やってるんだとニヤニヤしながら聞いています。

繰り返しますが、英語なのであまりわかってませんが。

あくまで雰囲気を楽しめ(開き直り)。

使い方

前振りが非常に長くて恐縮ですが、ここからが本題です。愛機IC-R6の使い方です。

モードの切り替え

VFOモードとメモリーモードの2種類があります。基本的にメモリーモードで登録済みの周波数を選ぶ形で使いますが、まずは基本操作を解説しておきます。

赤枠の「V/M」ボタンを押します。これで2つのモードが切り替えられます。メモリーモードだど画面の右側の方に000のような3桁のチャンネルとMRという表示が出ます。表示がなければVFOモードということになります。

受信バンド(周波数帯)の切り替え

VFOモードでは自力で周波数帯を切り替えます。

上の写真の赤枠のBANDボタンを押すと切り替わります。航空無線は118.000という表示になるのを確認します。航空無線は118.000MHz〜136.995MHzの間を使用します。

受信モード(電波型式)の設定

FMとかAMというやつです。

MODEボタンで切り替えます。基本的にはAUTOにしておけばよろしくやってくれるようです。親切設計。

VFOモードのまとめ

ここまできたら、あとは周波数を任意のものに合わせて聞くだけです。周波数の切り替えは本体上のツマミがダイヤルになっているので回します。

登録してあるメモリも初期化などしてしまうと消えてしまう場合があるようですので、マニュアル操作のVFOモードも使えるように操作方法を覚えておきましょう。

メモリーモード

多くの方がこちらを使うのではないかと勝手に想像していますが、メモリーモードです。先の手順に従ってメモリーモードに切り替えておきます。

羽田の設定を呼び出す

メモリーモードにした状態でBANDボタンを押すと順次登録済みのチャンネルが表示されます。A00から順番に。羽田空港で使われている周波数はC00で登録されています。

どこの空港がどのチャンネルで登録されているかは付属の取説とセットの「プリセットガイド」を見れば載っています。羽田はC00と覚えておきましょう。

とは言うものの、羽田は日本最大の空港でもあることから、同時に何人も管制官が航空機と交信を行なっています。

とりあえず私が聞いているのを紹介しておきます。

北からの到着

国土交通省の解説が非常にわかりやすいので、こちらをご覧になるのが良いです。

www.mlit.go.jp

管制官とパイロットのやりとりも実例を挙げて解説されているのでおススメです。

羽田で北からの到着は、東京APPが119.4MHzです。とりあえずこれを聞いておけば欧米からくる機体と北海道、東北方面から来る飛行機の交信が聞けます。

聞いていると、空港に近くなったら「東京タワーと交信してね」と次の周波数が指示されます。それが東京TWRの124.35MHzです。管制官から周波数がパイロットに指示されるので、覚えていなくても聞き取れれば次の周波数がわかるはずです。

東京TWR(さりげなく書いてますがタワー管制というやつです。羽田のは「東京タワー」と言います。電波塔の方と名前が一緒ですが気にしません)の交信を聞いていると、例のドラマで深キョンや要潤さんが何度も言っていたセリフが聞けます。

Runway 34L, cleared to land.

です。34Lの滑走路に着陸してええよ、という意味です。実際にはこの前に航空会社を識別するコールサインが付きます。

JALなら「Japan Air」で、ANAなら「All Nippon」です。JALとかANAとは言いませんので注意。ちなみにルフトハンザはルフトハンザとそのまま言ってますね。コールサインも調べてみると面白いです。

着陸すると次はグランド管制と呼ばれる地上を案内する管制官に周波数を切り替えるように指示が出ます。

パイロットは次から次へと切り替えて大変ですね。

西からの到着

西からの到着も同じです。周波数が異なります。APPが119.1MHzで、TWRが118.1MHzです。

まとめ

島根にいた時に数回だけ出雲空港の管制を聞いたことがあります。こっちは地方空港なので便数も少なく、一人で全部やっているような感じでした。

羽田だと向かって来る方角で別れてますし、APPからTWRなど順次切り替わるので一つの便を追いかけるのは難しいです。というか写真を撮ってる暇がないので、私はAPPかTWRをずっと聴き続けています。

おススメは国際線ターミナルとかにいるのであれば、目の前に降りて来る機体を完成している東京TWRの118.1MHzあたりです。最初にも書きましたが、写真を撮るために機体の到着を確認するのはすべてFlightRadar24で見ているので、エアバンドはBGMです。

ぜひ空港でエアバンドを聞いてみてください。私も毎回聞いてるわけではなく、思い立った時にレシーバーを持って行くだけなのであまり詳しく解説できないのが申し訳ありませんが、とりあえず管制官とパイロットのやりとりを聞いてみると空港で飛行機を眺める楽しみもまた増えるのではないかと思います。