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No Promises Await at Journey's End

【Xbox】『ペルソナ5 ザ・ロイヤル リマスター版』クリアレビュー

※明確なネタバレは書いてませんが、概要的な物語の展開や作品全般の内容については触れているので未プレイやプレイ中で余計な情報に触れたくない方は引き返してください。

はじめに

2022年10月21日発売の『ペルソナ5 ザ・ロイヤル リマスター版』を約64時間ほどプレイしてストーリークリアまで到達したのでレビューしていきたいと思います。

プレイ環境

  • Xbox Series X
  • Xbox Game Pass

プラットフォームはほぼ現行のゲーム機ではどれでもプレイ可能で、Steam版まであります。Xbox Game Passにはリマスター版の発売日当日から配信されるという大盤振る舞いでした。

追加料金なしでこの大作をプレイできるのはさすがGame Passと言ったところです。

プレイ時間

  • 64時間41分
  • 3学期ルートは未プレイ
  • 2周目は未プレイ

GOOD

ストーリー

まずはストーリーです。文句ない100点満点の展開です。ちなみに攻略サイトとか動画とか一切何も見ないで進めていたので「ザ・ロイヤル」の部分で追加された新要素についてはプレイしないままに1周目が終わりました。

オープニングでいきなり主人公が警察に逮捕されて取り調べを受けるところから始まるショッキングなスタートを切ります。物語は主人公の回想という形で進行していくのですが、そもそも主人公は傷害事件の冤罪により前科がついて都内の高校に転校してくる、というどん底から始まる展開で、なかなか重たいストーリーで始まります。

前半は、ペルソナという一般的なRPGでいうところの召喚獣のようなものの力を得た主人公や仲間たちが、ペルソナの力で人々の歪んだ心が生み出す異世界「パレス」に侵入し、その人の心の奥底にある「オタカラ」を盗んで悪人を「改心」させるという「心の怪盗団」として活躍していきます。

中盤から後半にかけては、悪人たちを次々と改心させて人気絶頂になったところで、とある事件で罠にハマって改心させた人物が死亡してしまい、怪盗団のせいにされて人気者から一気に叩かれる犯罪者扱いになります。

自分たちの潔白を証明するために様々な手を使って「悪」と戦う姿が描かれていきます。

登場人物

主人公以外に「怪盗団」の仲間になるキャラは多く、累計で10人になります(一時的に加入メンバーが2人いて時期も異なるため)。

怪盗団以外にも行動範囲内には主人公との協力関係(コープ)を結んで何度も会いに行ってイベントをこなしていくと関係が深まってきて様々なスキルなどを教えてくれたりするキャラも数多くいます。

そのキャラそれぞれにストーリー性がちゃんとあって、時にはこのキャラが困ってる相手を怪盗団として「改心」させてあげたりして関係を深めていくものもあります。

特に女性キャラは魅力的で数も多いです。関係を深めていくと恋人の関係になることもできます。しかも一人だけではなく複数の女性と恋人になることができてしまいます。

ただし、最後は修羅場もあるのでその辺りは程々にしておくことが望ましいです。

戦闘

いわゆるコマンド選択式のバトルですが、特徴的なシステムもいくつかあります。

例えば、敵の弱点属性で攻撃すると敵は一時的に動けなくなるのですが、そうなると弱点で攻撃したキャラはもう一度攻撃ができます。この時に自分で攻撃せずに他のキャラにバトンタッチすることもできて、その時は攻撃力が上がったりします。

また、敵全てが弱点攻撃で動けなくなるとホールドアップになり、4人全員での総攻撃を仕掛けることもできたり、物語を進めていくとキャラ同士での協力攻撃ができるようになったりと、かなり戦いの幅が広がります。

うまく行動すれば敵に一度も行動させないまま倒すことも可能で、特に強力な敵相手などの時は有効です。全体的に属性の概念が強く表に出ている戦闘方式になっているように思えます。

テンポも良いので慣れてくるとガンガン攻撃したりして爽快感のあるバトルを繰り広げられます。

BAD

日にちの経過による進行

この作品は20XX年として3月の末から翌年の3月中旬までほぼ全ての日にちを1日ずつ進めながら物語が進行していきます。

1日の行動も朝の学校への通学から午前中、昼休み、午後、放課後、夜、とそれぞれの時間帯で学園生活のイベントが発生したり、自由に行動できたりします。そのため学校行事など挟むこともありますし、季節に応じてイベントが進むこともあります。

ストーリー全体で4月から大体月に1回程度の大きなミッション(悪人の改心)があるのですが、これには期限が設けられています。その期限までにパレスと呼ばれるダンジョンに潜入してオタカラをゲットしてくるわけですが、例えば期限よりかなり早く攻略してしまった時は改心できたのかどうか不安に思いながら期限まで日常生活を送ることになります。

その辺はリアリティのある進行具合と思えばいいのかもしれませんが、長い時は2週間くらい待つこともあるのでスキップできても良かったかもしれません。様々な日常のイベントで手に入るアイテムやスキル、協力関係などもあるので無駄ではないのですが、作品全体に関係するイベントがかなりの時間停滞して進まない状態になるのは少しダレてきます。

喋らない主人公

主人公の声優さんはルルーシュの人らしいのですが、まあ主人公という特性上か基本的にしゃべりません。相槌を打ったり、ごく短い言葉を発することはありますが、やはり違和感があります。いい声の声優さんですし、キャラにも合っていると思うので声が聞きたかったです。

名前変更

日本語が入らないのかと勘違いして姓「MHR」で名「SB」と入れてしまいました。以後、MHR君とかSBとか呼ばれ続けて悲しかったので名前が変えられると良いのですが変えられませんでした。2周目もどこかでやりたいのでちゃんと考えて名前を入れます。

SUMMARY

今年は圧倒的にモンハンに時間を割いたゲームプレイでしたが、最後に超大物に出会えて嬉しい限りです。

まだ来週の12月13日にはFF7のスピンオフ作品の「クライシスコア」のリメイク版も出ますので、それまでにクリアしてしまいたかったのですが予定通りクリアできたので心置きなく始められそうです。

ただ、P5Rにはまだ「R」の部分、つまりザ・ロイヤルで追加になった新要素のストーリーや怪盗団の仲間などがいて、途中の分岐で新要素を見ないままクリアしてしまったのでクライシスコアを終えてPS5版のモンハンが落ち着いたあたりで2周目を始めていきたいと思ってます。

ただ、続編のP5Sというものもあるので先にそっちかな、という気もします。2023年もゲームを積むことになりそうですが楽しくなりそうです。