序。
そういえばクリアレビューを書いていなかったな、と思い立って書くことにしました。もう書きたいことはこれまでの記事に書いているので少し繰り返しになるかもしれません。
あしからず。
GOOD
絶妙な難易度
まずは圧倒的にこれです。
ステージ攻略型のアクションゲームなのですが、非常に難易度の調整が丁寧にされています。
- 試行錯誤
- 反復練習
これが本作の本質ではないかと思います。攻略情報など見ないで自分で何度も失敗しながらステージをクリアした時の達成感や高難易度のステージを繰り返し練習して少しずつ先へ進めていくあたりは中毒性が高いです。
また、ミスをした時のリトライもすぐなので変に待たされることもなく何度もチャレンジしたくなります。
ステージの中にはチャレンジステージや試練といった明らかに難易度の高いステージがいくつも用意されていますが、理不尽なように見えて何度もやっていると「こうすればいいかも」という気づきが得られるようになっており、それを繰り返し練習してクリアしていくというゲーム本来の楽しみ方を思い出させてくれます。
ハプティックフィードバック
PS5専売というか開発元がPS5の技術デモ的なソフトウェアなどを開発したりしていることもあり、本作はPS5の性能や機能をとことん使い切っている印象です。
グラフィックやコントローラを傾けたりしての操作ももちろんのことですが、やはり一番印象的なのはハプティックフィードバックだと思います。常に何かしらの振動がコントローラから伝わってくるのですが、フィールドの材質に応じて伝わり方が変わってきます。
それが直接ゲームの攻略に役立ったりすることはないんですが、プレイにおける没入感に直結しており、慣れてくるとこの振動がないと無機質なゲームに感じてしまうほど自然な形で振動を体験することができます。
無限のアイディア
本作は7〜80くらいのステージは用意されているはずですが、同じようなものの使い回しはほとんどありません。ステージを攻略するにあたりアストロくんがステージ限定の能力(ロボットなので機能?)を手にするのですが、それも多彩です。
上方へのジェットや正面へのジェット、強力なパンチや猿のようにものを掴む手や風船のようにプカプカ浮くもの、時間の流れを超スローにするもの、スポンジのように水を吸収するものなどよく考えたな、というものが多いです。
ストーリーとしては壊れた宇宙船の修理のために部品や乗っていたボットたちの回収というシンプルなものなのですが、純粋にゲームの面白さを思い出させてくれる作品だと思います。もちろん、重厚なストーリーやシステムなどを扱う作品とは別次元の面白さが詰まっていると思います。2024年のGame of the Yearに輝くと言われても不思議はないと思いますし、今年のゲームの中でも特に秀逸な作品であることは間違い無いです。
BAD
カメラ関係の操作
特に気になるほどでは無いのですが、3Dのゲームではカメラ操作が多かれ少なかれあるわけですが、本作にはあまりというかほとんど設定の類がありません。
デフォルトだとカメラのリセットができないです。不便だな、と思いつつあまり設定など確認しないままクリアしてしまったところを見るとなくてもなんとかなるのでしょう。
結。
文句なく今年一番楽しめたゲームです。純粋に「楽しい」と感じることができました。時々クリアできなくてもういいや、と投げ出したこともあるんですが、少しするとまたやりたくなってくるのです。そんな不思議な魅力があるゲームだと思います。