blog.tmp.tokyo

No Promises Await at Journey's End

【PS5】『ホグワーツ・レガシー』クリアレビュー

はじめに

これまで《魔法界放浪記》として書いてきたホグワーツレガシーですが、ようやくトゥルーエンドを見ることができました。

あまりオープンワールド系の作品で明確にクリアしたという記憶がないのですが、本作は本当に面白かったと思います。

プレイ環境

  • PS5
  • ダウンロード版(デラックスエディション)
  • 所属の寮・レイブンクロー

プレイ時間

35時間でトゥルーエンド到達。全体の進行度合いは70%超といったところ。

GOOD

圧倒的な作り込み

メインクエスト、サブクエスト、収集要素、ハウジング要素、動物の飼育、探索要素などとにかくボリューム満点です。

メインクエストはホグワーツに入学してから日々授業を受けて魔法を習ったりする学生気分を味わっていけるものや、密かに恩師の先生ととある事件に巻き込まれながら様々な謎解きをしてホグワーツ全体を揺るがすような事件を解決に導く話があったり王道的なストーリーでありながら非常に引き込まれる展開です。

さらにサブクエストはいろいろな生徒や街の人などからの依頼を受けていくことになりますが、それぞれがいくつかのクエストで構成されて全体で見ると短編というよりは中編程度のまとまったエピソードが展開されます。

単なるお使いクエストかと思ったらダンジョンに行って謎解きをして先へ進んだり、闇の魔法使いやゴブリン、トロールといった魔法の世界に生きる者たちとの戦いがあったり、サブクエスト自体の展開がかなり深掘りされてたり、衝撃的な展開でメインクエストに含めていいんじゃないかと思うほどの重厚なストーリーがいくつも用意されています。

オープンワールド

PS5の性能を見せつけるほどの広大な世界をオープンワールドとして展開してます。さらにはホグワーツ城の中がものすごく入り組んで複雑なまでに作り込まれています。

自力で目的地へ辿り着こうとしたら確実に迷うと思えるほど複雑ですし、横にも縦にも城の中が広いです。ホグワーツ城の中だけでもオープンワールドと言っていいんじゃないかと思えるほど広いのですが、その外にはさらに広大な世界が広がっており、もはやひとつの世界が生み出されているかのような完成度です。

さらにはその広大な世界を箒(ほうき)に乗って自由に飛び回れる爽快感がたまりません。飛んでるだけで何時間も時間が溶けていくかのような作品です。

誰しも空を飛んでみたい、ここから空を飛んであそこまで行けばあっという間に辿り着くんじゃないか、敵がたくさんいるけど空飛んで逃げればいいんじゃないか、とか一度は誰もが思うであろう空を飛ぶ自由さを体験させてくれる感動があります。

難易度調整

本作は戦闘要素もあり、戦いは全て魔法です。いわゆるMPの概念はなく、基礎呪文と呼ばれる最初から使える攻撃呪文は何発でも好きなだけ撃てますし、他の魔法も一定のクールタイムをおけば何度でも使えます。

さらにはゲーム全体の難易度を変えることができて、イージーよりも下のストーリーを選べばサクサクストーリーを楽しむことができます。私はストーリーで進めましたので、回復薬を使う場面はほぼなかったですし、敵にやられることは一度もありませんでした。

戦闘中に防御や回避のタイミングや押すボタンを教えてくれる(難易度ストーリーだからかわかりませんが)のもプレイしやすくて助かりました。

BAD

キャラメイク

はっきり言えば美男美女が作れません。ホグワーツレガシー最大のBADはこれです。いろいろな顔が作れそうで肝心の美男美女が作れないのは完全にNGです。いろいろ配慮はあるのでしょうけど、ゲームに何を求めてるのかよくわかりません。

名前がアルファベットのみ

PS5版だけのようですが、プレイキャラの名前がアルファベットでしか付けられません。他のNPCについてはカタカナ名称なのに主人公だけアルファベットには違和感を感じます。

経験値の稼ぎ方

《チャレンジ》という項目があり「〇〇を何体倒せ」とか「△△を何個集めろ」とか様々なチャレンジ要素があります。これを段階的にクリアしていくことでストーリーやサブクエスト、収集物が集められるようにはなっていますが、逆に言えばこのチャレンジにない要素はいくらやっても経験値が入りません。

最初の方で「チャレンジはゲームでの経験値を稼ぐ唯一の方法です」とアナウンスされているのですが、完全に忘れていました。まあ、クエストをクリアしたりするだけでもかなり経験値が溜まっていくのでメインストーリーを進めていくだけなら問題なくクリアにたどり着けるとは思います。

フォトモードが欲しい

ホグワーツ、ホグズミード、その他の世界各地はとても美しい場所がたくさんあります。スクショを撮ったりしていましたが、やはりフォトモードがあると永遠に遊べる気もします。この辺はアップデートとかで対応してくれると嬉しい要素ですね。

結。

細かい点を言えば、箒から降りられないバグとかとある部屋に入ろうとして入れないバグなどありましたが、一度画面が切り替わるような処理を挟めば回避はできました。

とにかくボリュームが半端ないのと構築された魔法界に圧倒されることは間違い無いので、PS5やXbox Series X|S、PC環境などお持ちの方はぜひ楽しんでみて欲しいです。また、PS4版やXbox One版は4月4日、Switch版は7月に発売です。Switch版がどの程度この世界を再現できているのか気になる点は多いので、発売されたら買ってみたいと思ってます。今度はスリザリンとか別の寮に入って楽しんでみたいと思います。

2023年の最初にクリアした作品となりました。本当に久々にここまで楽しめた作品に出会えて感動しかないと思ってます。BADに書きたい要素は他にもあったのですが、それを上回るほどのGOODがあり細かいことはどうでも良いと思えるほどの完成度にはなっていると思います。

プレイは一旦ここで終了し、今後はWILD ARMS 2nd IGNITIONの方に専念していくつもりですが、アップデートが来た時や不意に箒で飛びたくなった時などやる時があるかもしれません。

あとは原作のハリーポッターを読んだり、映画を見てみたりしたくなったかな、と思います。落ち着いたらこちらもチャレンジしてみようかと思います。

おまけ

最後のメインクエスト「最優秀寮杯」とそこで優勝したことを証明するトロフィーの取得結果(下)です。