blog.tmp.tokyo

No Promises Await at Journey's End

福岡空港での撮影(1)〜 2022年5月・福岡遠征記 #005

舞台は福岡空港の展望デッキへ

はじめに

ようやく一眼レフで撮影した写真の現像が進んできたので、今回から福岡空港の展望デッキで撮影した写真を紹介していきます。


© OpenStreetMap contributors

今回の遠征では両日共に34の運用でした。つまり、上の地図の通り展望デッキに対して南側から向かってくる形で離着陸します。反対側からの離着陸もありますが、今回は風向きなどの影響で、ずっとこちら側での運用でした。

福岡空港の展望デッキは、過去何度か工事で狭かったり広がったり、工事中だったり、いろいろな場面に遭遇してきました。最初期の頃はガラス張りで撮りづらかったこともあります。2020年あたりから今の展望デッキになり、日本の空港でもここまで近く飛行機が見れるところはないのではないか、というほど間近で飛行機を見ることができます。

離発着数も滑走路1本あたりでは羽田を抜いて日本で一番の空港ですし、頻繁に離発着を見ることができます。

福岡らしい離陸

福岡空港で撮影する魅力のひとつは市街地が近いことだと思います。大阪の伊丹空港も同様ですが、離陸の背景に街並みを入れて撮ることができます。

また、ベースの羽田空港だと展望デッキが滑走路の真ん中あたりに位置するため、離陸はどうしても追いかけるようなアングルになるのですが、福岡空港の場合は滑走路の端に位置していることから離陸を正面の少し斜めという位置から狙えます。

愛機の望遠レンズを400mまで使い切っての写真を軽くトリミングしています。A321は小さい部類の機体ですが、それでも滑走路までの近さや望遠レンズのおかげで迫力のある離陸を切り取ることが出来ました。

撮影情報

  • 撮影場所: 福岡空港国内線ターミナル展望デッキ
  • 露出設定

機体情報

  • ANA
    • 便名: NH1207(FUK → OKA)
    • 機体: Airbus A321neo(JA146A)

圧縮効果の使い方

望遠レンズには「圧縮効果」というものがあります。望遠レンズを使用した時に近景と遠景が重なって見える現象なのですが、うまく使うとこんな写真が撮れます。

福岡空港の8番スポットは展望デッキから手を伸ばせば届きそうなほど近い位置に飛行機が駐機するスポットです。iPhoneなどの超広角レンズなど使わないと飛行機の全景を1枚に収めることができないほど近いのですが、この近さと圧縮効果を使えば面白い写真が撮れます。

「手を伸ばせば飛行機に手が届く」そんな情景が目に浮かぶ1枚が撮れたと思います。

撮影情報

  • 撮影場所: 福岡空港国内線ターミナル展望デッキ
  • 露出設定

機体情報

  • JAL
    • 便名: JL317(HND → FUK)
    • 機体: B767-300ER(JA603J)

8番スポット

2020年頃から新しくなった福岡空港の展望デッキですが、最大の目玉はこの8番スポット(次に紹介する9番もですが)ではないでしょうか。767や787、時には777などの大型の機体が駐機することが多く、展望デッキからは多くの人が大迫力の飛行機に向けてスマホのカメラを向けています。

私の愛用する望遠レンズでは全景を収めることはできないので、2年前に行った時は28-300というレンズを持っていったのですが、それでも微妙に画角が足りずにスマホ撮影で終わりました。

今回はその反省を活かして広角レンズを持参。20mmの焦点距離でようやく2年越しでこの場所からの撮影に成功しました。

ひとつ前に紹介した圧縮効果の写真はここに駐機している機体の垂直尾翼を撮影したものです。写真で見ると広角レンズなのでかなり距離があるように見えていますが、実際に展望デッキから見るとものすごく近くに飛行機が見えます。

実は圧縮効果など使わなくてもかなり近いのです。それでもより近さを感じるために圧縮効果による1枚を撮影しましたが、飛行機の全景を入れた写真もまた迫力があるものです。

撮影情報

  • 撮影場所: 福岡空港国内線ターミナル展望デッキ
  • 露出設定

機体情報

  • ANA
    • 便名: NH255(HND → FUK)
    • 機体: B787-9(JA936A)

9番スポット

先の8番スポットの反対側、つまり展望デッキは8番と9番の間に位置する形で作られているのですが、こちらも展望デッキから手を伸ばすと届きそうな位置で飛行機が駐機します。

ただ、8番と異なるのは位置的にボーディングブリッジが重なってしまうことで機体の先頭部が少し見えなくなってしまう点があります。

それでもここまで近くに飛行機を見ることができる機会は羽田や成田ではまずあり得ないのでファンとしては興奮します。あえて望遠で機体の細部まで近寄って撮影する、というのもアリだと思います。

様々な撮影スタイルで撮れる場所が福岡空港の良さでもあるのです。

撮影情報

  • 撮影場所: 福岡空港国内線ターミナル展望デッキ
  • 露出設定

機体情報

  • JAL
    • 便名: JL319(HND → FUK)
    • 機体: A350-900(JA08XJ)

今日は何色?

フジドリームエアライズ。静岡空港と県営名古屋空港を主な拠点として地方空港と幹線空港とを結ぶ路線を運航しています。

この航空会社の面白いところは保有する機体の色がほぼ全て異なる色に塗装されている点です。写真は13号機のネイビーです。

以前、島根県に住んでいた時に出雲空港から県営名古屋空港まで乗ってみたことがあります。県営名古屋空港で帰りの便に乗る時、

「出雲空港へ向かうお客様は『金色』の飛行機に乗ってください〜。○○へ向かうお客様は××の色の飛行機に乗ってください〜」

と乗る飛行機の色でアナウンスされていました。とてもわかりやすい説明ですね。

また、私は平成から令和に変わる日の2019年5月1日の初日の出をFDAの機内から見るチャーターフライトに乗ったことがあります。その時は10号機のシルバーでした。

羽田や成田では見れない機体なので、福岡などにきた時は何色が見れるかな、と楽しみになる航空会社なのです。

撮影情報

  • 撮影場所: 福岡空港国内線ターミナル展望デッキ
  • 露出設定

機体情報

  • FDA
    • 便名: JH205(MMJ → FUK)
    • 機体: ERJ-175(JA13FJ)

編集後記

取り急ぎ初日の写真から5カット分だけ選んで紹介しました。撮影した写真自体はかなりたくさんあるので、その他の写真はTwitterやInstagramなどへ上げます。そちらもご覧ください。