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No Promises Await at Journey's End

【前編】世界最大の旅客機A380の機内でお昼ご飯を食べる『レストランFLYING HONU』に行ってきました!

2021年11月20日(土)に、ANA が成田空港で開催している A380 という飛行機の機内見学と、A380 の機内で食事をするイベント(詳細は以下に)に参加してきました。

はじめに

A380 とは?

A380というのはヨーロッパの航空機メーカーであるエアバス社が開発した世界最大の旅客機です。前から後ろまで総二階建の構造になっています。もちろんエンジンは4つあります。数年前に日本の航空会社が四発機をすべて退役させてから初めてとなる四発機の導入ということになります。2019年から順次受領されて、2021年10月16日には3機目の受領をして予定していたすべての機体が成田空港にそろいました。

ANAが運航する3機のA380は「FLYING HONU」という愛称がつけられて「ホヌ」と呼ばれています。ハワイでは海亀が神聖なものとして扱われていることから亀をイメージした塗装となっているのです。

当初はハワイ路線専用での運航が行われておりましたが、コロナ禍の影響で国際線は大幅減便。ホヌもその影響を受けてしばらく運休しておりましたが、昨年の夏ごろからチャーターフライトを始めるようになりました。それに加えて「飛ばずに機内食だけ食べる」というイベントも行われています。

レストランFLYING HONUとは?

上にも少し書きましたが、フライトはなしで飛行機の機内に入って実際のフライトで提供される機内食を食べる、というイベントです。飛ばない代わりだとは思いますが、機内の見学もできてホヌのすべてのクラスの座席に座って体験することができます。

見学用の機体と食事をする機体は別の機体になるため、衛生面でも安心ですし、グループに分かれて見学を先に行うグループと食事を先にするグループなどに分かれて一度に大人数が密集しないように計画されているので感染予防という観点でも安心です。

申し込みに関してはチャーターフライトとは異なり抽選ではないです。人気で割とすぐに予約は埋まりますが、予約開始とともに早めに申し込んでおけば普通に取れると思います。飛ばないということで抽選をするほどの人気にはならないのだと思いますが、A380の機内に入れますし、超大型の機体を間近で見れるチャンスでもあります。

A380の機内見学をして、そのあと別の機体で機内食をいただくイベントです。飛行はないのですが、ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーと通常通りクラス分けされて申し込みます。

今回はファーストクラスで申し込みました。ざっくり6万円です。ビジネスが3万ほど。飛ばずに食べるだけにしては結構な価格ですが、十分に元は取れたように思います。あとホヌのぬいぐるみが欲しい場合は当日の販売がないので、レストランホヌを申し込み時に合わせて注文しておく必要があります。お忘れなく。

ホヌと共に歩んだ 2 年

ここへ来るまで、ホヌの初号機が初めて日本に飛来してから様々なことがありました。簡単にご紹介しておきます。

初ホヌ

実はホヌが日本に初飛来した日に、私は姉夫婦や姪とともにいちご狩りのバス旅行(日帰り)に行っていたのでした。デリバリーフライトの日が分かった時点ですでに申し込み済みだったので仕方ありませんでした。それから週末ごとに 2,3 回成田へ行ったのですが格納庫にいたりして見ることが叶わず、悶々としていた時に Twitter のフォロワーさんと成田で再会し、航空博物館へ行こうと言ってくださりご一緒して見事格納庫の前にいるのを撮影したのが最初です。

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訓練飛行を求めて

そして、訓練飛行が始まります。多くのフォロワーさんたちが次々とホヌの訓練飛行の様子を投稿する姿に、自分も見たいという思いが強まり泊まりがけで成田に行き、見事に早朝の訓練飛行を撮影することができました。

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さらに、忘れもしない2019年5月25日。アメリカのトランプ前大統領が国賓として初めて日本を訪れる日、羽田空港には航空ファンが集まっていました。そうです、アメリカ合衆国大統領の乗る機体「大統領専用機」です。コールサインはご存知「エアフォース・ワン」です。これをスルーして1週間前に日本に飛来していたホヌの2号機が訓練飛行をやると予測した私は、多くの航空ファンが羽田に集まる中で成田へ行きました。

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当選とキャンセル

そして、今年になりついにチャーターフライトに当選します。しかもセントレアで行われる回と成田で行われる回です。

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しかし、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で県を跨ぐ移動の自粛などが求められる中、誠に遺憾ではありましたがキャンセルしました。金銭的にはコロナ禍ということもあり、全額返金されましたが貴重なホヌチャーターをキャンセルせざるを得なかったことをかなり引きずっていました。

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さらに8月に実施されるレストランホヌを母親と行くことを予定していました。ですが、ご存知の通り今年の夏は第5波の感染拡大と緊急事態宣言の発出中。参加された方に対してどうこういうことは全くありませんが、我々の選択は再び「キャンセル」でした。

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どうもA380には縁がないのか、と落ち込みつつも10月の終わりには成田空港で下地島へ行くホヌを久々に撮影して少し気が持ち直します。イベントのたびにキャンセルしてSNSへ報告、という流れが嫌だったし、見ている方々も嫌な思いをすると思いましたので、今回のレストランホヌに関しては申し込みから参加当日まで一切のSNSへの投稿をしておりませんでした。

いざ当日!

ワクチン接種からだいぶ日も経ちますし、日々の感染予防、健康の管理、テレワークなどで過度な外出なども控え(さるびあ丸には乗りましたけど)てこの日のために体調を整えてきました。前日は(あつ森/MHRiseも控えめにして)早めに寝ました。

成田へ

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成田空港へはここ最近ずっとJRの成田エクスプレスを利用していました。八王子から1本で行けるのがメリットですが、金銭的にちょっときつい(ファーストクラスに6万投じたというのもありますが)ので、新宿から山手線で日暮里まで行き、京成線のスカイライナーで行きました。トータルではそれほど変わらないような気もしますが。

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成田空港へは9:00前に到着しました。成田へは撮影に何度も来ていたので、ここへ来ること自体はそれほど久し振りではありません。

搭乗手続きから保安検査・搭乗へ

時間に余裕を持ってきたので受付までは時間がありますが、

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レストランホヌの受付は第1ターミナルの4階にある国内線チェックインカウンタです。ここの表示では9:20〜と書かれていましたが、申し込んだクラスによって時間が分散するようになってますので注意が必要です。

私は今回ファーストクラスですので、10:30〜受付開始とされておりました。それまでは展望デッキへ行ったり、ターミナル内をブラブラしたりして過ごしました。

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第1ターミナルから国内線へ乗るときと同じように進みます。保安検査を抜けてバス案内の搭乗口付近まで来るとCAさんによるフラダンスやウクレレの演奏などのイベントが開催されておりました。

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これが搭乗券。飛ばないイベントですが、チケットは実際に発券されます。Fというのがファーストクラスです。国際線機材のファーストクラスへ乗る機会なんてたぶん今回経験したらのちの人生で全くないと思うので、一生に一度の可能性が極めて高いチケットです。

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搭乗口にはNH2029の便名が表示されています。チャーターフライトはNH2030の便名が使われます。

運命のバス

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そして、いよいよホヌに向かうためバスに乗り込みます。最初からバスの中から飛行機を撮るつもりでカメラとiPhoneは準備済みでした。

大切なのは座る場所。進行方向の右側か左側か。実は迷わず左側と決めてました。これまで何度も飛行機に乗る時にバス案内がありましたが、バスの乗降口側が乗る飛行機側に来るはずなんです。普通は。

バスを降りてぐるっとバスを回って飛行機に乗るような無駄な移動はさせないはずです。だから乗降口側に座れば、乗る飛行機の目の前に来ると思ってました。

結果はこのツイートで投稿した通りです。予想以上の大当たりでした。この日は1ヶ月前に3号機が到着しており、3機を並べて展示してくれていました。

移動のバスも3機並んだホヌの周りを一周して見学機の1号機まで移動してくれました。本当にこのバスの中で見れた3機の並びが最高でした。

さて、長くなってしまったので、今回はここまで。次回は機内見学からスタートです。