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No Promises Await at Journey's End

赤い機体、里帰り。

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撮影情報

  • 撮影日: 2021-10-15 Friday
  • 撮影場所: 自宅
  • National Airlines
    • 便名: N8143(HNL→OKO)
    • 機体: 747-400(N936CA)

iPhoneで写真アプリからExif情報が確認できるので参考までに機材や露出の情報を貼っておきます。

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写真の現像にはAdobe Lightroomを使用しています。

撮影のあれこれ

National Airlinesという航空会社のことを知っている人はあまり多くないと思います。アメリカの航空会社で貨物のチャーターや旅客のチャーターなどを主に行なっている航空会社です。

日本では成田空港などで見かけることがあります。最近はコロナ禍の影響もあるのか、横田基地へ飛来することが度々あるようです。普通に旅行などで乗る飛行機ではないので、よほど航空ファンとかでない限りは見たことがないか、見ても記憶には残っていない、と言う場合が多いと思います。

今回自宅から撮影したこの機体はちょっと興味深い機体です。赤い塗装がされていることもひとつのポイントですが、経歴が興味深いのです。

日本が誇るジャンボ

最初は日本航空、すなわちJALが運航するジャンボジェットでした。JALはかつて世界一多くジャンボ(747型機のこと)を保有する航空会社でした。その一角をかつてこの機体が担っていました。

2010年までJALで運航されておりました。

その後の変遷

JALを退役後はアメリカのエバーグリーン航空という航空会社で貨物機に改造されます。さらにそのあとはグローバル・スーパータンカー・サービシーズにおいて大規模な山火事などで消火活動を行うスーパータンカーとして活躍します。

そして2021年に今回のナショナル航空へ売却されたのでした。

通常、ナショナル航空の機体は青をベースとした塗装がされています。しかし、今回の機体はスーパータンカー時代の塗装のデザインを多く残し、赤い機体として改修されました。

最初の運航

そして、改修後に本格的にナショナル航空での運航が始まりました。その最初にホノルルを経由して日本の横田基地へ飛来したのです。

波瀾万丈

日本初飛来、と言われた今回のナショナル航空の特別塗装機として横田基地に来ました。元々はJALの機体なので日本初飛来というのも不思議な感じですが、かつては日本で多くの日本人の乗客をさまざまな場所へ運んだ機体が、時を経て場所を変え、再び日本へやって来たことに感慨深い思いがあります。

以前もかつてJALが運航していた機体が横田へ来た記事を書きましたが、かつて日本の航空会社で運行されていた機体が海外の航空会社で今も使われている例は結構あるようです。

人と同じく

人も時には学校や会社など所属を変えて活躍していくことがあります。飛行機も同じで、日本の航空会社で退役しても、海外の航空会社で活躍することがあるのです。

コロナ禍の影響もあり、最近も多くの機体が退役しています。まだまだ十分に活躍できるはずの機体が退役していく様子は航空ファンとして悲しい気持ちになりますが、また別の場所で再び大空に舞う姿が見れることを願うばかりです。