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No Promises Await at Journey's End

柴田剛・著『地獄の田舎暮らし』読了

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先日、食料品の買い物ついでに本屋へ立ち寄った時に見かけて手に取ってみた本です。どうせ G.W. は自宅で過ごす時間が多いので、たまには紙の本でも読んでみるかと思った次第です。

ご存知の通り、私も 2015 年の 4 月から 2017 年 7 月まで約 2 年(途中、仕事の都合で数ヶ月東京に戻っていたので)ほど島根県の松江市に I ターンとして移住した経験があるため「田舎暮らし」というキーワードには惹かれるモノがあります。

田舎ならでは、の人間関係

著者は本の中で田舎での地元の人と移住者、移住者と移住者での揉め事が多い、と事例を混ぜて田舎の人間関係の難しさを解説しています。よく噂で聞くような「SNS よりも早く伝わる噂話」の話も出てきます。

正直、読んでいて「結構エグいなぁ・・・」という気がしながら読んでいたのですが、私が島根に移住した時はそんな関係は全くありませんでした。

地元企業のエンジニアとの関係

島根県では地元の IT 企業のエンジニアや私と同じように首都圏から島根へ移住してきたエンジニアたちが同じ場所に集まって勉強会をしたり、互いに技術的な話をしたり、様々なイベントがありました。

年代や IT という特殊な分野でのつながりという面もあったのかもしれませんが、地元の人と移住者の間で揉めるようなことは全くなかったと思います。それどころか互いに協力関係というか仲良く互いに情報共有をする場が多かったように思います。

住んでいたマンション

JR 松江駅の近くにある 1LDK の新築マンションに部屋を借りて住んでいましたが、約 2 年の間に同じマンションの人と挨拶以外の会話をしたことは全くありませんでした。

みんな一人か二人で暮らす人が多く、私と同世代か下の世代の方々のようでしたので、この本にあるような田舎特有の村意識は無かったのだと思います。

地元と移住者の掛橋

おそらく島根県や松江市などの県庁や市役所の方々がとても身近に話をしてくれて、地元の企業の方々や移住してきた私たちの間を取り持ってくれたことがより快適に暮らせた要因でもあったと思います。

この本にある内容は確かにたまに田舎という観点で言えば耳にする内容も多いですが、私が田舎暮らしをした時には全く当てはまりませんでした。その点では幸せなことだったと思います。

仕事の都合や家族の心配などから2年で東京に戻ることにしましたが、今でも島根で暮らした2年間は良い思い出ですし、母とまた旅行に行こうと話をしています。

奇しくもコロナ禍の影響で訪れることができてませんが、落ち着いたら必ず島根へ行ってみようと思います。

田舎暮らしといえど様々な環境があると思います。この本にあるような事例も多いでしょうし、私のように恵まれた環境で過ごせる事例もあると思います。

この本にもありますが、実際に田舎暮らしを経験した人から様子を聞くという方法が紹介されています。島根県松江市の話であれば私も語れる部分があるかと思いますので、何か考えてる人は是非ともお声がけください。