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No Promises Await at Journey's End

飛行機に魔法をかけられた三連休

我慢の三連休、私はとある飛行機に魔法をかけられました。その飛行機は「JAL DREAM EXPRESS FANTASIA 80」というJALの特別塗装機です。

JAL DREAM EXPRESS FANTASIA 80 とは?

公式サイトにある通り、ディズニー映画「ファンタジア」が公開から今年で80周年となることを記念して特別塗装機が誕生しました。

sp.jal.co.jp

2020年11月18日(水) に羽田空港から出発した遊覧飛行で就航開始となり、それから毎日日本各地を国内線で飛んでいます。日本のドル箱路線と呼ばれる羽田から伊丹、福岡、新千歳、那覇が主な就航路線と公式サイトにはありますが、実際は広島、長崎、函館などにもよく出かけていくようです。

これまでJALが運航するディズニーの機体は毎回センスが良いデザインなので、可能な限りたくさん撮影しています。

このファンタジアの機体も就航日以来Twitterのフォロワーさん達が次々と各地の空港で素敵なショットを撮って公開しています。その投稿を歯ぎしりしながら「いいね」を押し、なんとか耐え抜いて週末が訪れるのを待ちました。

初撮影の連休初日

そして、11月21日(土) からの三連休。新型コロナウィルスの新規陽性者数が過激な増加傾向にあることを踏まえ、入念な感染予防対策をしながら撮影に行ってきました。

JAL DREAM EXPRESS FANTASIA 80(以下、ファンタジア)は機体番号がJA622Jです。Flightradar24やJALの運航予定を確認すると前日あたりには翌日飛ぶ路線が分かります。

11月21日(土)は早朝に函館空港へ行き、昼前に羽田に戻ってきて、再び新千歳空港へ行く予定となってました。

函館からの帰還

函館空港から戻ってくるのは11:30頃。そのタイミングで第2ターミナルの展望デッキで場所を確保して撮影。同業者の方々も集まってきていました。東北や北海道から飛来する機体は第2ターミナルの目の前のC滑走路に着陸します。

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予定通りの時間でファンタジアが羽田に戻ってきました。もちろん目の前のC滑走路に着陸です。第2ターミナルの展望デッキからはディズニーランドも見えるので、同じディズニーの機体と絡めて撮影してみたのが上の写真です。

着陸すると、そのまま第1ターミナルへ移動してしまうため第2ターミナルの展望デッキからは見えません。1時間ほど待ってファンタジアが新千歳空港へ出発するのを待ちます。

新千歳への出発

新千歳空港へ出発する際も北方面への離陸なので目の前のC滑走路から飛ぶはずです。

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着陸の写真でディズニーランドと絡めたのは狙って撮ったのですが、離陸については完全に偶然です。周りの景色にまで気を回している余裕はありませんでした。

この日に見ることのできたファンタジアはこれでおしまい。新千歳空港から戻ってきたのは夕方で暗くなる頃でしたので羽田から撤収していました。

初日の夜、そして翌日22日に写真を自宅で現像してみて改めてファンタジアの虜になりました。最終日も撮りにいく。そう心に決めました。

魔法にかかった連休最終日

23日(月) 再び入念な感染予防対策をしながら羽田空港へ向かいました。

この日のファンタジアは早朝に長崎空港へ行ったあと、また昼頃に羽田に戻り、函館空港へ向かう予定でした。

長崎空港から羽田に戻ってくるなら、到着はA滑走路、すなわち第1ターミナルと第3ターミナル(旧国際線ターミナル)の間の滑走路に着陸します。

第3から狙う。

そう心に決めて第3ターミナルの展望デッキに午前中早めの時間に到着して腰を据えて撮影していました。

長崎からの帰還

そして、11:30ころ。次に降りてくるのがファンタジアだ、とカメラを構えた時に向かい側の第1ターミナルにはA350の4号機「嵐ジェット」の姿が。プッシュバックして出発するところです。

頭の中に嵐とファンタジアが重なるイメージが浮かびました。これを狙う。

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そして撮れたのがこれです。完璧にイメージ通り。他に邪魔する機体も入らず、見事に2機同時に納めることができました。

すぐさまWiFiでスマホに画像を転送。なんの加工もしてない写真ですが、とにかくこの手の「ネタ」は鮮度が命。上手く撮れたか、よりも何が撮れたか、ファンの喜ぶ(羨む)写真かどうか、がすべてです。誰よりも早くツイートしてこそ、です。

なかなかいい反応でした。

函館への出発

1時間後、ファンタジアは函館空港へ出発です。第3ターミナルから動かなかったので、離陸は当然遥か遠くのC滑走路から飛ぶのを眺めるのみ。

それでも狙ってる構図がありました。

767なので離陸の上がりは早め。たぶん管制塔と絡む写真が撮れるはず。イメージを固めてファンタジアの離陸を待ちます。

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結局、絡んだのは旧管制塔の方でしたが、これもイメージ通り。できれば通常の管制塔との絡みが見たかったのですが、それはまたのお楽しみと言うことになりそうです。

バトンリレー

さて、私のファンタジア撮影はここまでだったのですが、前日に23日のファンタジアは長崎と函館、とツイートしておいたら函館空港をベースに撮影されているフォロワーさんから返信をもらいました。

東京と函館、思いっきり離れてますが、思いは同じ。ファンタジアを撮る。フォロワーさんの函館での撮影の成功をお祈りしながら帰路につきました。帰る途中にフォロワーさんのツイートを見た感じだとなかなかよく撮れたようです。

便利な世の中になったものです。遠く離れていても、同じ空港の同じ展望デッキで撮影していても、Twitterで繋がる人たちがお互いにリレーのようにバトンを受け取りながら撮影をしていく。

まるで一緒に撮っているかのような一体感。これもファンタジアにかけられた魔法のひとつかもしれません。