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No Promises Await at Journey's End

平成最後の羽田は熱すぎた!〜羽田撮影日記(24)

平成から令和へ改元した時の関空遠征のお話は昨日までに書いた通りです。実は本日(5/4)から羽田入りして、羽田に1泊した後に明日の早朝から福岡へ行きます。

その話はまた書きます。
今日は少し時間を遡って関空遠征の前日、平成最後の昭和の日のお話です。

はじめに

平成最後の昭和の日。大正駅で明治のR-1を飲むのが良いらしいです。慶応大学の学生だとさらに「いいね」が稼げた模様です。

こういうのって誰が考えるんでしょうね。頭がいいと思います。少なくとも私は4/29が昭和の日だということを完全に忘れておりました。

令和初日に出かけるので、羽田空港での撮影はそれまでに済ませておきたいと思ってました。この日は我らが総理大臣が欧米6カ国の歴訪から帰ってくる日でもありました。

合言葉は「ペア」

この日は劇的ショットが2回ありました。

ユナイテッド×JAL

この日、一番撮れて嬉しかったのがこれです。正直、何年も追い求めてようやく撮りました。

ユナイテッド航空の787(奥)とJALの767のコラボ。日本だと羽田空港でしかまず撮れないです。羽田空港は合計4本の滑走路がありますが、南北に伸びるA滑走路とC滑走路は「オープンパラレル」と呼ばれる平行滑走路です。

日本では成田、新千歳(基地を含めて)、関空、羽田がオープンパラレル方式の滑走路があります。滑走路が平行に配置され、かつ間隔が1.5km以上あることが条件で同時の離発着が可能になります。

成田や関空では間隔が空きすぎていたり、平行であっても同時に離陸に使われなかったり、そもそもそれを見る場所がなかったりします。

羽田空港では国際線ターミナルの展望デッキから同時に離陸する姿を見ることができます。

南風運用になった時に、うまくタイミングが合えば↑こんな感じに離陸を見ることが可能です。

過去に私が撮影したのは↓これ。

2014年に撮影したもので、これ以来ずっと撮りたくて南風運用になると国際線ターミナルの展望デッキへ行って狙い続けてきましたが全然タイミングが合わずに5年の月日が流れてしまいました。

それにしてもよく見ると、2枚の同時離陸の写真はいずれも787が片方に含まれてるんですね。偶然だとは思いますが、この2機重なるタイミングこそが偶然の賜物なので、その上にさらに好みの機体が重なってくるのは本当に信じられないような確率だと思います。

スタアラ×スタアラ

この後に登場する政府専用機の撮影のため、国際線ターミナルから第2ターミナルへ移動しました。

ANAは世界三大アライアンスのひとつ「スターアライアンス」に加盟していますが、保有機体の何機かはスターアライアンス専用の塗装にすることになっています。国内線で使用されている機体のうち777に2機スタアラ塗装と呼ばれる機体があります。

なんとその2機が並んでくれました。正直、手前のソラシドエアが邪魔というのは置いておくとして、初めて見る光景でした。

走れメロス

どう考えても自分で喧嘩をふっかけておいて罰を受けるのはちょっと待って、親友を人質にしておくから、と自分の用事を済ませ、あまつさえ約束の時間ギリギリになって到着する某テレビ局の24時間テレビのマラソンのようなカンドウテキナ展開の物語「走れメロス」の状況を彷彿とさせました。

我が国の総理大臣閣下が帰還されます。

お迎えに馳せ参じるのは日本国民として当然の責務だとは思ってませんが、日の丸は振らずにカメラのレンズを向けてました。

安倍総理が欧米6ヶ国を歴訪されました。4/22に出発して帰りは4/29です。ここまでは防衛省のHPに公開される情報です。

重要なことは新・政府専用機の初任務という点です。3月で長年にわたり日本の要人を世界各地に送り届けてきた航空自衛隊所属の政府専用機が747-400、いわゆるジャンボから777-300ERへと機体へと引き継がれました。3月の下旬に交代式が新千歳で行われ、今回の総理大臣の外交が初任務でした。

これまでも訓練飛行で羽田へ来たのを撮影していますが、やはり本任務で飛来するのを撮りたいものです。しかも今回は初任務です。

羽田へ帰ってくるのは?

問題は帰ってくる時間です。一般的に時間までは公表されません。当たり前ですが。flightradar24にも表示されません。

ただ、詳しくは書きませんが到着に関しては様々な情報が入ります。それによれば到着は18時から18時30分あたり。東京の日没もその頃です。

日没までに間に合うか!総理!

そんなわけで「走れメロス」みたいだ、と書いたわけです。友人が待ってるので日が暮れるまでに羽田に帰ってきて欲しいところです。

日はまだ沈まぬ

そして18時過ぎ。我らが日本国の新・政府専用機がカナダから羽田空港へ帰還しました。この日は南風運用だったため、D滑走路へ着陸。

遠くD滑走路でしたが、多少トリミングすればこの程度には見れます。着陸時はギリで日没前でしたが、D滑走路から第2ターミナルの目の前を通過するまでに10分以上かかります。その間にどんどん暗くなってきます。

ようやく目の前に来た時はかなり暗め。それでも先日の成田での夜ホヌ撮影よりは明るいので少しは撮りやすいです。

アンコリ(アンチコリジョンライト/衝突防止灯)がついた瞬間も偶然撮れました。

長いボディに流れるような赤のライン。旧・政府専用機は赤い直線のラインが入っていましたが、新・政府専用機は曲線です。デザインも時代とともに変わっていくのですね。

垂直尾翼には大きく日の丸。横には航空自衛隊の文字が。登録番号は80-1111です。

前方には日本国の文字。

初任務を無事に終えて総理大臣を羽田で降ろし、この後に新千歳に帰ったようです。そこまでは撮影せず帰りました。また、政府専用機は副務機もあり、2機が30分ずれくらいで飛ぶのですが、この日の副務機は羽田には飛来せずにそのまま新千歳に戻ったようです。

平成から令和の切り替えのタイミングで政府専用機も新しくなりました。ジャンボの退役を惜しむ声や四発から二発に変わることへの安全面での批判も世の中にはありますが、安心安全のトリプルセブンはジャンボにも引けを取らない機体だと思います。少し小さくはなりましたが、それでも政府専用機として日本の要人が世界を訪問するのに十分な風格を持った飛行機です。

新しい令和の時代も積極的にこの機体を狙っていきたいと思います。