前に書いた「読書」ネタの続きです。
タイトルはアレですが、森博嗣さんの著書を読んで読書における「展開」というものを考えて来ました。物語の内容を脳内でイメージして登場人物たちの動きを頭の中で作り上げる行為が展開です。
これができれば本を手放しても物語はいつでも頭の中に残りますし、アニメ化とか映像化は不要です。自分がイメージした人物像で明確な映像が頭の中で展開します。
ただ、この「展開」は結構難しいかもしれません。私も10代や20代の頃は頭が良かったので簡単に本を読みながらやれていましたが、40代に突入(アラフォー)した今はなかなか苦戦することが多いです。
その一番の原因は「めんどくさい」と感じることだと思います。昨今の世の中の風潮に乗せられているのか、何事にもすぐにその場で結論が出ることを求めてしまっています。本を読むにしてもすぐに読み終わりたいと思ってしまうのです。
そこで、いろいろ「展開」をやる方法を考えていたのですが、最近いい方法を実践中です。以前より私は購入する書籍のほとんどを電子書籍にしていますが、電子書籍は文字の大きさやフォントを自由に変えることができます。(ただし、技術書などで多いですが、紙の本をPDF化しただけのものはレイアウト上難がありますが)
その方法はとても簡単です。表示する文字サイズをMAXにするだけです。
D.カーネギー著「人を動かす」の一部です。iPhoneXでのKindleの表示例です。文字サイズを大きくすることで1画面(1ページ)に表示される文字数が圧倒的に減ります。文字が大きいので見た瞬間に内容が理解できます。一度に理解する量も少なくなります。
10代や20代の頃からずっと感じていたのですが、書籍の文字というのは小さすぎます。よくまああんな小さい文字を読んで理解して来たものだと我ながら感心しますが、字が小さいおかげでページ数も減り、結果的に書籍がコンパクト化して価格も抑えられるのだとは思いますが、字がびっしり並んでいるおかげで読んでいた場所を何かの拍子にロストしたり、同じ場所を読んでしまったり、効率が悪いことが多いです。
また、特に古い書籍とかだとフォントも古臭くて読みづらいものが多くてさらに読書の効率を下げます。
しかし、電子書籍だとこれらの問題は一気に解決します。先程ご紹介した通りフォントをMAXに拡大すればわかりやすくなります。1ページ読むのに時間はかかりませんし、ぱっぱとページを進めることができます。
読むスピードを速くすることが目的ではありませんが、無駄が省かれることで結果的に速くなると思います。私はこの方法で最近本を読んでいますが、内容を濃く理解して頭の中でイメージが出来上がりながらも非常に短時間で読み終わることが多くなりました。
1画面(ページ)に少なめに表示する方が効果的だと思うので、iPadなどよりも逆にiPhoneなどの方が効率が良くなるのかもしれません。
電子書籍を読まれる方は是非試してみてください。びっくりするほど読書が楽しくなると思います。