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No Promises Await at Journey's End

飛行機の高度と時間と耳の痛さの関係を考えてみた

まあ単なる考察です。

勝手に言及させていただきますが、負け犬さんこと id:AKI1200 さんのブログを愛読させていただいてます。

aki1200.hatenablog.com

ペヤングは関係ないのですが、最近飛行機で「行きは耳が痛くなったけど、帰りは痛くなかった」ということでしたので原因を探ってみました。

少し調べてみて自分なりに納得した結論に至ったのでまとめておきます。

内容に関しては嘘を書く気はありませんがあくまで私個人の感想・見解であることをご承知おきください。勝手に信じて何か不利益を被っても当方は一切責任を持ちません。

と断りを入れておきます。念のため。

さて、まずは私が先日のG.W.で成田空港から関西国際空港へ行った時のフライトを調べてみます。使うアプリはお馴染みのFlightradar24でもいいのですが、FlightAwareというアプリの方が適しています。

FlightAware Flight Tracker

FlightAware Flight Tracker

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私が乗ったのは、

  • 2018年5月3日 MM312便
  • 2018年5月5日 MM311便

です。便名はピーチの場合MMが付きます。これはピーチの和訳が「桃(MoMo)」であることに由来します。しかし、今回のアプリではMM312で検索すると、APJ312と表示されます。このAPJ はピーチのコールサインAir Peach Japanに由来します。

コールサインとは管制官がパイロットと交信する際に使う航空会社を識別するコードです。JALは「日本航空さん!」と呼ぶのではなく、Japan Airと呼びます。ANAはAll Nipponです。全世界共通です。

ちなみに脱線しますが、アメリカの大統領が乗った空軍所属の飛行機を識別する際に使われるコールサインが「エアフォース・ワン」です。大統領専用機のことをエアフォース・ワンと呼ぶメディアが多いですが間違いです。

トランプ大統領が空軍の戦闘機に乗ったらそれがエアフォース・ワンです。

さてさて、成田から関空へ行く際のMM312便を調べてみると、こんなグラフが見れます。

矢印をつけた黄色(オレンジ?)の線が高度を表しています。出発してから10分ほどで水平になっていますね。この辺が一番高いところです。実際の画面は下の方に数値もありますが、成田から関空へ行くときは最高高度が26,000ftでした。メートルにすると7,924.8mです。おおよそ8,000mです。

帰りのMM311便を見てみます。

今度は33,000ftになっています。これはメートルにすると10058.4mです。ざっくり2,000mも高いところを飛んでいます。

耳が痛くなるかどうかはこれが原因だッ!

と思っています。もちろん飛行機の機種にもよるところが大きいです。例えば787だと与圧の加減がかなり考慮されていますので、より高いところを飛んでも耳は痛くなりにくいです。これは本当。

ではなぜ、行きと帰りでこれほど高度が異なるのでしょうか。そして、もう一つ興味深いデータがあります。

それは時間です。

成田から関空へ行くときに実際に離陸してから着陸するまでの時間は次の通りです。

  • 離陸(成田): 12:09
  • 着陸(関空): 13:22

飛行時間は1時間13分ですね。では帰りはというと、

  • 離陸(関空): 7:11
  • 着陸(成田): 8:15

です。飛行時間は1時間4分です。10分ほど早いですね。何故でしょう。

  1. 帰りはシャア専用だったので通常の3倍早かった。
  2. 帰りのパイロットは飛ばし屋。
  3. 道が空いてた。

すいません。アホなこと書いて。まあ最後の道が空いてて、はなくもないのですが今回は行きも帰りも特に何もありませんでした。

もちろん機体はピンクですが赤ではありません。それに3倍も早くないです。パイロットが飛ばし屋というのはないでしょう。

偏西風

聞いたことがありますね。西から東に向かって日本の上空には強い風が吹いているのです。この偏西風は高度が高い方が風速が強いですから、高いところを飛べばより風の影響を受けるわけです。

もうわかりましたね。

行きは東から西ですので、偏西風は邪魔します。向かい風です。なので低めを飛びます。向かい風に立ち向かうので時間もかかります。

逆に帰りは西から東に移動するので偏西風に乗っかると時間と燃料が節約できそうです。高いところを飛びますね。

じゃあ帰りはもっと高く飛べばいいんじゃね?

とか思いますよね。でもダメなんです。成田から関空あたりでは距離が短いので高い高度に達する間に目的地に近づいてしまいます。そのため国際線などはより高い高度で飛ぶわけです。

ただ、国際線も難しくて、遠くまで行くので燃料をタンマリ持ってますから重くて高いところまで行くのは大変です。しばらく低めを飛んで、それから高いところへ行きます。

試しに5/6に大好きなR2-D2が成田からサンノゼまで飛んだNH172便のデータを見てみます。

3段階くらいで高度を上げていますね。しかもそれぞれの水平飛行の時間が1時間以上は続いています。耳が痛くなりそうですが、この便なら787なので結構楽だと思います。

もう解説の必要はないと思いますが、成田や羽田から東北や北海道へ行くときは話が逆になります。行きの方が早いですね。

はあ、楽しかった。この辺のことをここ2日くらい会社帰りにスタバとバーガーキングに寄ってずっと考えていたのです。

コールサインについてはまたそのうち。