おそらくかなりの長期連載になると思われます。専用のカテゴリを作りました。気長にお付き合いください。
Shade3Dという国産の3DCGのソフトウェアを買い続けて結構経つ話は以前書きました。
ソフトを持っていることで満足して、作品はほぼ生み出していないわけですが。会社に入る少し前から入門版を購入して拙い絵を生み出してどこにもお披露目するでもなく、消えていくわけですが、ソフトだけはほぼ毎年のようにアップデートしております。
純粋にShadeというソフトが好きなのです。島根に行く前後は3Dプリントが流行ったこともあり、少し使っていましたが、ここ最近は下火です。この状況を打破すべく、一大決心しました。
787と瑞風を作る!
そのための準備やら製作やらを事細かに記事にしていこうと思います。
Shade3Dのモデリング
Shade3Dは大きく3種類のモデリング手法があります。
自由曲面
これこそがShade3DのShade3Dらしいモデリング。他の3DCGのソフトウエアにはないモデリング方法です。イラストレータとかで使うベジェ曲線を3DCGで扱う感じです。私は基本的にこれしか使いません。というかこれしかわかりません。
ポリゴンメッシュ
これが一般的な3DCGのソフトウェアで用いられているモデリング手法です。Shade3Dでは数年前から搭載された機能で、バージョンアップの度に機能が強化されています。今のところ私は使いません。
CAD
最新のver.17から搭載された機能です。いわゆるCADです。まだ時間的余裕などから触ってません。
書籍を用意する
古い本なのですが、過去に持っていて島根へ行く時に本を大量に処分した際に手放してしまったようです。愚かなことをしたもんだと悔やみましたが、今はAmazonがあるので古い本でもネットで探せばあるものです。
Shade Professional 3Dスーパーテクニック
2000年前後の本です。私がShadeに触り始めた頃に出た本で、自由曲面のモデリング手法について本当にわかりやすく書かれています。最終的に人物をモデリングするところまで解説している名著。Shadeをやるならこれを読むべきです。有名な名著とされているShade本は他にあるのですが、私はこの本が一番だと思ってます。そのため、今回買い戻す時も真っ先にこの本を選びました。
Shade Professional 3Dスーパーテクニック2
続編です。前作で身につけたモデリング手法からさらにステップアップするための本です。今回は一番入手に手間取った本です。古本なのでAmazonではマーケットプレイス扱いなのですが、最初に注文したところでなかなか発送されないと思っていたら付属のCDがないという理由でキャンセルされてしまいました。
別にCDはなくてもいいので、ないまま送ってくれても良かったのですが、評価の高いマーケットプレイスだったのできちんとないものはないと仁義を切ったようです。
CDがないという条件ですぐに再出品されていたので、再び注文してようやく届きました。
Shade Professional 3D スーパーテクニック for Windows & Macintosh
Macintoshというのが懐かしい表現です。第3弾の本です。かなり上級テクニックまで網羅されています。モデリングとしてバイクを作ってみる作例があり、精密なモデリングをShadeでやる時にどんな形でやるのかを詳細に書かれています。
今回は多分この本が一番役に立ちそうな気がします。
Shade R5 一撃テクニック
上の3冊の作者とその当時メジャーだったクリエイタの方々の共著。1冊丸ごとが人物のモデリングについて書かれています。今回は対象が飛行機と電車なので直接は関わってきませんが、最終的にShade3Dで人物も描ければと思っているので、再購入しておきました。
図面を手に入れる
正確なモデリングをするためには図面が有ると良いのです。瑞風と787の図面が手に入らないかと探してみました。
Boeing 787
こちらは飛行機メーカーのボーイングが公式で公開しています。
タイトルからも分かる通り、空港の計画を立てる時のもののようです。サイズとかでしょうね。AutoCADというCADソフトのデータが配られています。787以外にもほぼボーイングの機体はあるみたいなので、興味のある方はのぞいてみてはどうでしょう。
ちなみにダウンロードすると、拡張子が .dwg というファイルが出てきます。CADデータなので普通には見れませんが、以下のサイトで見れます。
ビューアサイトです。ダウンロードしたファイルをアップロードして見れます。スクリーンショットが撮れるので、それをShade3Dで活用すれば良いかと。
こんな感じで見れます。一応、勝手に公開するのもどうかと思うので、一部だけ雰囲気を。787-8と787-9があります。CADデータのため、拡大すれば細かいところまで見れます。用途が空港向けっぽいので、細部は確認が難しいかもしれません。
しかし、787に関しては撮影した写真が膨大にあるので参考画像には困りません。前から後ろまで、見える部分は撮っていない場所はないと思うのです。おまけに787は作ってないプラモデルもありますし、モデルプレーンもいくつか持ってるので、形状の確認は困らないと思います。
瑞風
こちらは偶然というか、初めはあまり作るつもりはなかったのですが、Twitterで最近フォローさせていただき、あまつさえこちらもフォローしていただいてる方で、LightWaveというソフトウェアで3DCGを製作されている方が瑞風を非常に美しく作られているのをみて作りたくなったのです。
偶然、つぶやきの中に「鉄道ファンの7月号に瑞風の図面がある」とおっしゃっていたのを見かけたので、Kindle版を購入。
鉄道関係の雑誌は門外漢なので全く無知ですが、最後の方のページにありました。
全車両の図面があります。ついでに見ていたら、瑞風と同じく豪華系の電車の「四季島」の図面も一緒でした。
いずれはこちらも作れると良いのですが。兎にも角にも図面は手に入りました。
まとめと次回予告
今回は書籍の準備と図面の入手をしておきました。Shade3Dは少しブランクがあるので、モデリングの感覚を思い出すのと、より高いモデリング手法を身につけるために、少しの間は紹介した書籍の身近なものの作例を作ってみようと思います。
※第3弾のfor Windows & MacintoshはAmazonの検索で見つからなかったのでリンクを貼っていません。私が買ったのでなくなったのかな?個人的には1冊目が一番大切な技法を身につける内容なので、1冊目だけあれば大抵のものは作れると思います。