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No Promises Await at Journey's End

銀河英雄伝説 第7巻を読了。

前回の6巻から早3ヶ月。

tomohiko37-i.hatenablog.jp

銀河英雄伝説、略して銀英伝は私の最も愛する物語であり、人生を大きく狂わされたと言っていい作品です。(最近はドラクエ11に狂わされてますが)

原作10巻、外伝4巻が銀河英雄伝説の原作の全てですが、これまでOVAや道原かつみ著のコミックなどが小説以外のコンテンツで出てます。

特にOVAは原作に忠実として評価が高いだけではなく、声優さんが豪華すぎて「銀河声優伝説」とまで言われたほどの名声優さんが銀英伝のキャラに命を吹き込んでいます。

今回は早くも7巻目に達した藤崎竜著の銀英伝コミックです。今回もKindle版を購入しています。

アスターテ会戦

原作の第1巻で初っぱなから帝国のラインハルトと同盟のヤンが戦火を交える戦いです。ラインハルトは帝国軍の上級大将で総司令官なのに対して、ヤンは同盟の准将で3つの艦隊の1つ第2艦隊の次席幕僚です。

それぞれの艦隊がバラバラに動いた結果、ラインハルトにいいようにやられたのが6巻までのあらすじです。最後に残った第2艦隊にラインハルト軍の第1波が到達し、司令官のパエッタ中将が負傷してヤンに艦隊の指揮権を移譲するまでが前回。

ようやくヤンが登場してラインハルトと最後の一戦を交えることになります。これ以降でもそうですが、原作と少しずつ異なる点が多く、マニア的に銀河英雄伝説を知ってるとちょこちょこ違和感を感じます。

アスターテ会戦で最大の違いというとアッテンボローが一緒なことです。ヤンの士官学校時代の後輩で、優秀な軍人ですが「戦闘的過激的急進派」としてポプラン、シェーンコップとともにヤンの名物幕僚を務める人です。

原作1巻のラストのアムリッツァ星域会戦で第10艦隊のウランフ提督から脱出の指揮を任されて激戦を生き残り、その後ヤンがイゼルローン要塞の司令官になる時に一緒にイゼルローンへ赴任します。

そのアッテンボローがアスターテ会戦でヤンと一緒です。まあこの人はいるだけで面白いので、どちらかというといて欲しい人です。

幕間

アスターテ会戦が終わって次の戦いが始まるまでの話。ここは結構原作とは異なります。

まず、ヤンが慰霊式典を仮病で休みます。原作では参加はしますがトリューニヒトの演説で立たなかったことで憂国騎士団から狙われます。トリューニヒトにケンカを売ったジェシカを会場から連れ出したのもヤンでした(これは原作というかOVAだったような)。

まあヤンは後のアムリッツァ星域会戦でまたまた英雄となり、憂国騎士団から「救国の英雄」として称えられるのですがね。

ジェシカは会場でトリューニヒトにケンカを売り、憂国騎士団から暴行されかかるところをユリアンとヤンに救出されます。そのまま統合作戦本部から呼び出されて、自身の少将への昇進と次の作戦について命令を受け、代わりにジェシカを守ってくれるようにシトレ本部長に頼みます。

イゼルローン要塞攻略戦

難攻不落のイゼルローン要塞を攻める戦いです。別名「シェーンコップ劇場」と勝手に呼んでます。シェーンコップの演技が冴え渡ります。

薔薇の騎士は帝国からの亡命者を多くメンバーにしている少しガラの悪い排他的な集団の陸戦闘部隊ですが、ヤンが薔薇の騎士を選んだのはそう言った点から訛りのない帝国標準語を話せるために潜入任務には適任と判断したためです。

シェーンコップら一味(という表現が最もしっくりくる)が要塞司令官を人質にとって占拠するあたりまでが今回の7巻の話です。

無事に占拠したイゼルローンにヤンの率いる艦隊を招き入れ、要塞を使って外に出ている駐留艦隊を撃破する後半戦が次巻の話になりそうです。

ちなみにイゼルローン要塞の「流体金属」なのはOVAでの話です。原作は流体金属ではありません。なんだったかはよく覚えてませんが。

イゼルローン要塞攻略戦にもアッテンボローがいるので、なんの間の言ってずっとヤンのそばに居続けるつもりかもしれませんね。

銀河英雄伝説 7 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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