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No Promises Await at Journey's End

吹奏楽の演奏会へ行ってきた話。

以前にも書いたかもしれませんが、私は中学と高校の時に吹奏楽部でトロンボーンを吹いてました。高校のラスト1年の時はコンダクタ(指揮者)も兼任してました。

私にとって音楽の原点は吹奏楽です。

会社に入社した時に同期で吹奏楽を社会人になってからも続けている仲間がいて、度々演奏会へ聴きに行ってました。

その流れです。

www.acc-arakawa.jp

5/14(日)に青桐吹奏楽団という楽団の定期演奏会へ行ってきました。

aogiri.tokyo

第1部

CHESFORD PORTRAIT

作曲がジェームス・スウェアリンジェン。吹奏楽をやっていた人であれば1度は名前を聞いたこともあるだろうし、演奏したこともあるだろうし、演奏会に行けば頻繁に聴く作曲家の名前です。

モンハンで言えばイャンクック先生みたいな存在です。

技術的には吹奏楽を始めたばかりの中学生くらいでも演奏できるレベルで作曲されており、曲風も「急・緩・急」の典型的な3部構成をほとんどの曲でとっており、水戸黄門が8:45に悪者たちの前で印籠を見せつけるかの如くお約束のパターンの曲が多い作曲家です。

同じようなパターンの曲が多いのも事実なので、ある程度吹奏楽のことがわかってくると「スウェアリンジェンの曲かよ」と馬鹿にする人も多いのですが、シンプルであるがゆえに奥が深く、譜面通りに演奏できる人はゴマンといますが、作曲家の意図した世界を表現できる楽団は少なく、ある意味演奏者の実力を最も問われる曲かもしれません。

そんなスウェアリンジェンの曲の中の1つ「チェスフォード・ポートレイト」をオープニングに持ってくるとは。

ラピュタ〜キャッスル・イン・ザ・スカイ

今回の演奏会はジブリ特集でもあります。その中で最初に演奏されたのが「天空の城ラピュタ」のメドレー。

ラピュタと言えば再放送の度にバルス!の滅びの言葉でTwitterサーバすらも落とす伝統がありますが、曲に注目すれば、やはり印象深いのはエンディングの「君をのせて」です。当然メドレーにも含まれておりますが、曲の最初はパズーとシータがラピュタに着いた時にラピュタの壮大な描写とともに流れる「大樹」やパズーが朝吹くトランペットの曲「ハトと少年」など名曲の数々が盛り込まれた豪華なメドレーでした。

CENTURIA

英語で言うところのセンチュリーのスペイン語。世紀や100年を意味する言葉です。チェスフォード・ポートレイトと同じくスウェアリンジェンの曲です。

作曲されたのはだいぶ昔ですが、日本で初演されたと言うエピソードもあり、日本の中高生は多くがお世話になっていると思います。私も多分演奏してると思います。何分にも20年以上前なので記憶が曖昧ですが。

となりのトトロ〜コンサート・バンドのためのセレクション

ジブリ2曲目。トトロのメドレー。

ナウシカ、ラピュタ、トトロとジブリの神作品トップ3の中から2曲もやるとは豪華なものですが、トトロの曲といえば子供にも人気のものが多いですね。

私が好きなのは「風の通り道」です。

第2部

15分間の休憩の後。

Dawn of A New Day

第1部のCHESFORD PORTRAITやCENTURIAと同じくスウェアリンジェンの作曲。ここまでくると同じ曲ばかりに聞こえてきますが、この曲はスウェアリンジェンの中でも特にテンポが早く、軽快でダイナミックな曲です。

ちなみにスウェアリンジェンの曲の中でも最も有名なのは「インヴィクタ」ではないかと思います。どんな曲かといえば「おんなじような曲」としか言いようがないですが。

ポルコ・ロッソ<<映画「紅の豚」より>>

ジブリの曲のラスト。ラストは「飛べない豚はただの豚」で有名な紅の豚のメドレーです。この映画、豚が渋いんですよね。男のロマン。

Dancin' 会津磐梯山

最後はスウェアリンジェンでもなく、ジブリでもなく2016年に会津磐梯山を吹奏楽に編曲した最新の楽曲です。8ビートの激しい曲です。まあもう会津磐梯山ではないですよ。

アンコール

演奏会といえば最後はアンコール。お約束。

ワシントンポスト

1曲目はアメリカンな行進曲「ワシントンポスト」です。この曲はもう昔から有名なので今更説明は不要かと。

となりのトトロ

2曲目はとなりのトトロを再び演奏。大抵は2曲くらいはアンコールを用意しておくものですが、なかったようでこの日の曲目から再度演奏したようです。

まとめ

正直、どの曲も私が現役で吹奏楽に没頭していた時期に流行った曲ばかりでした。CHESFORD PORTRAITやCENTURIAなんて吹奏楽にハマっていた頃は何度も聴いて演奏してました。その頃でもすでに何度も演奏されてて真新しさはなかったのですが、さすがに20年以上経った今でも演奏されるとは思っていませんでした。あと20年先、私が還暦を迎えた頃にも普通に聞けそうな感じですね。

中学を卒業した時に後輩が色紙に寄せ書きを書いてくれたのですが、吹奏楽部の顧問の先生は、

音楽、一生の友

とただ一言書いてくれていました。あれから20年以上が経ち、まだ現役時代で演奏した曲などはiPhoneに入れて聴いています。多分これから先も死ぬまで聴き続けるんだろうなぁと思います。

「僕は友達が少ない」を地で行く人生ですが、音楽だけはいつまでも友達でいてくれそうです。