海外編の続きです。前回はイギリス編でした。20年以上前だったので、ほとんど思い出補正で妄想状態でした。
今回は2012年の出来事なんで割としっかり覚えています。
大連
行き先は中国の大連です。「だいれん」です。場所知ってますか?
この赤い丸のところです。先端です。時々ニュースで中国の空母がどうしたとか出てくると大連港から出てきたとか言ってますが、そこです。
歴史的な場所
中国の歴史は三国志の時代くらいしかわかりませんが、大連は日清・日露戦争で有名な旅順とか203高地とかあるところです。
日本人だけでは行くな、と言われてましたが。
そもそも仕事
観光でわざわざ大連に行くわけではなくて仕事です。いわゆるオフショア開発というやつで、うちの会社が下請けをしていた大手の会社の方から一緒に行って中国人に開発してもらうプログラムの仕様を説明してね、と言われました。
パスポート
前回のイギリス編以来、20年以上海外と無縁な生活でしたので厨房の頃とったパスポートは当然切れてますし、そもそもちびっ子は5年しか取れないし。
客先から仕事休んでいいからすぐに取ってくれ、と言われて平日のんびり申請に行ったものでした。当然仕事なんで航空券代や宿泊代は客先から出るのでタダで行けるのですが、パスポートだけは個人持ちと。
まあ個人で使えるものなんで仕方ないですね。
1週間×3回
結局、3回行きました。1回は1週間。
成田から大連までのフライトで、大連行きは1日1往復です。10時頃の出発ですが、国際線は2時間前にチェックインが基本ですので成田に8時にはいないといけませぬ。
ちょっと自宅が遠いので成田の近くに前泊させてもらいました。その分の宿泊費もいただきましたが。
成田の東横インから。飛行機が見えるいいところです。
A380を初めて見た
東横インは朝食無料なんですが、遅れちゃいけないと当時は真面目だったので起きたらすぐに空港へ行きました。成田は近くのホテルまで基本はホテルの送迎バスを使います。
マックが空いていたのでテイクアウトで買って展望デッキで一人寂しく朝食。
アホみたいにデカイ飛行機が降りてきて、こんなの乗るんか!と一人興奮していたものです。
当時は航空機は全く無知
767に乗った
乗ったのはANAの767-300ERです。
主翼の先端がほぼ真上に向いているのが「ウィングレット」です。これで燃費向上5%です。デザイン的にもカッコいい。
機内から見るとこんな感じ。往復で計6回分のフライトで溜まったマイレージは個人のANAカードにためていいよ、と言われたのでありがたく頂戴しました。この時初めてANAカードを作りました。
成田発大連空港行き
10時に出発なのですが、国際線なので食事が出ます!憧れの機内食!だが離陸してすぐに出ます。
帰りの便は2時頃大連を出るのですが、離陸後すぐに食事が出ます。
どっちも時間的に中途半端です。
空港での要点
- 中国の空港は軍事施設。特に大連空港は軍民両用。
- 空港スタッフは軍人です。これが人民解放軍か。
- 入国にあたっては入国カードを記入する。機内で配られるので事前に書く。実はあらかた記入済みのものを客先からもらっていたので出発前に書いておいた。
- 入国カードの生年月日を書き忘れていた。入国審査で無愛想なコワモテのおっさん軍人に睨まれ、その場で書かされた。
- 預け荷物を受け取るところで荷物が宙を舞う!(いやホントに。嘘だと思ったら中国へ行ってみて)。
- その近くを軍人が犬の散歩をしてウロウロしている。後から麻薬犬であると知る。ワン!とでも吠えられたらアウト。
- ちなみに初回はケルベロスみたいなヤバそうな犬だったが、2回目以降はチワワみたいな犬だった。
- 荷物を受け取った後にX線検査みたいのに通すらしかったが、なぜか不要だった。
- 中国人民元への両替は人のいない遠くの場所の方が率?がいいらしく、遠くまで歩かされた。
滞在
無事入国して1週間のホテル暮らし。5つ★の超豪華なホテルでシングルといいつつ超絶広いんですが。
新世界酒店。酒店とか飯店というのはホテルとかなんとかそんな意味らしいです。
移動はタクシー
現地の企業で迎えを出してくれることが多いですが、ないときはタクシーを利用します。物価が日本の3分の1なので安いです。
街中でタイタニックの看板が。すでにかなり昔の映画のはずですが。
夜は豪遊
基本的に現地の企業はお客さん相手には手厚いおもてなしをする文化らしく、1週間毎日のように仕事帰りに食事に連れて行ってくれます。
会社を出ると、その企業の運転手付きの車が待っていて、乗ると高そうな店に連れて行ってくれて、食事の後はキレイなお姉さんのいるカラオケとかマッサージに連れて行ってくれた上にホテルまで送ってくれます。
美女にご注意
私はあまりカラオケとか得意でないので、ご遠慮したいところだったのですが、現地の企業の人たちが別行動でマッサージに連れて行ってくれました。
真っ当なとこですよ。
中国のマッサージは有名らしいです。眠くなってあまり覚えてませんでしたが。
で、夜は一人で出歩くな、というのが海外の基本なので現地の人がホテルまで送ってくれるのですが、ホテルで部屋に戻る時にひとりでエレベーターに乗ったら美女がスススッと走ってきて乗り込みました。貂蝉みたいな人です。
貂蝉とは三国志でいちばんの美人です。↓
「ニイハオ〜❤️」
と話しかけられたのですが、これヤバいやつや!と直感的に感じました。たぶん調子に乗って部屋に連れ込んだりすると、あとから怖い人たちがやってくるアレです。
大変心苦しかったのですが、丁重にお断りしてそそくさと部屋に戻りました。
まとめ
- 凡人が急に絶世の美女にモテるわけはないので、美女は部屋に連れ込まない。
- 美女に声をかけられたら罠だと知れ。
- なるべく複数人で行動する。
- 夜は勝手にフラフラしない。
実は後1回行く予定だったのですが、ちょうど尖閣諸島の国有化などで反日感情の高まりで基本的に中国への出張が自粛されていたので結局3回で終わりました。まあプライベートでも行くことはないと思いますが、良い経験をさせてもらいました。